データの活用で社会課題に対応できる人材を育成 明星大学がデータサイエンス学環を開設構想

明星大学は2022年1月18日、データサイエンスの専門知識や技術を学べる「データサイエンス学環(仮称)」を新たに開設する構想を発表した。開設は2023年4月を予定している。

同大学によると、同学環は従来の学部学科とは異なり、「学部等連係課程実施基本組織」の制度を、都内の大学で初めて活用。データサイエンスを中心に、情報学部や理工学部、経済学部の3学部の連携協力のもと、データサイエンスの基礎知識から実際の現場での応用方法まで体系的に学ぶ。

大量のデータを正しく扱い新たな価値を創りだせる、分析力と応用力を身につけるのが目的。卒業後はAIエンジニアや総合商社でのマーケティング担当、経営コンサルタントなど、社会のあらゆる分野での活躍が期待できるとしている。

経済産業省によると、2030年にはIT人材が国内で約79万人も不足すると予想されており、今後のデジタル改革を牽引する人材の確保が求められている。同大学は、「データサイエンス学環の開設はこうした課題に対応するもの」として、現代のデジタル社会が求める知識や技術を備えた人材の輩出を目指す。

同大学は一拠点に理系、人文社会系、融合系の9学部12学科を擁する総合大学。新設のデータサイエンス学環は定員30人の予定で、統計検定やG検定(ジェネラリスト検定)、基本情報技術者試験(FE)、ITパスポート試験などの資格の取得が可能。今後、大学では開設に向けてさらに検討を進めていく。

データサイエンスやIT分野では、数学の知識が必須となる。データサイエンスやITに興味があり、塾や予備校へ通いたいと考えている受験生は、数学の成績が伸びる塾・予備校の探し方について解説した記事も読んでみてほしい。

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