経済的に大学受験が困難な学生に受験料を支援 芦屋市が新制度創設

兵庫県芦屋市は2022年2月8日、市内在住の大学受験生を対象とした受験料の支援制度「大学等受験料支援金制度」を、同年4月から創設すると発表した。経済的に受験が困難な学生を支援するのが目的で、1人10万円を上限に受験料を補助する。

もともと芦屋市では、学生らが経済的な理由で大学などへの進学をあきらめることがないよう、大学などの入学金の実質負担金分を20万円まで支給する「入学支度金制度」を設けている。これに加え、今回新たに同制度を創設し、受験料の支援も行うことにした。

支援金の対象となるのは、市内に1年以上住んでいる大学などの受験生のうち、国の高等教育修学支援新制度の第I区分(住民税非課税世帯)に認定されている人。補助の対象となる学校は、大学や短大、高等専門学校など学校教育法第1条に規定される学校で、専修学校は含まれない。

支援額は1校あたり3万5000円、3校までと定められており、一人あたりの上限金額は10万円となる。申請は1人1回に限られるが、合否の結果にかかわらず、返還の必要はない。

1年目の事業額は500万円の見込み。 新たな支援制度は同市の2022年度予算案に盛り込まれ、市議会の議決が得られれば、正式に制度が創設される。

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令和4年度 各会計予算案 概要|芦屋市 (PDF)