第1志望への大学進学者は7割、志望校絞り込みの早期化が進む――リクルート進学総研調査

リクルート進学総研は、 2022年6月29日、2022年春に大学進学した学生の進路選択に関する意識調査の結果を公表した。進学先が第1志望だった割合は2019年調査に比べて14.8ポイント増加し、約70%となった。同総研は、「志望校の絞り込みの早期化が見られる」と分析している。

リクルート進学総研は高校生の進路選択の現状を調べるため、進路選択行動の時期やプロセスを中心に、進路選択に際しての情報源、学校主催イベント、出願状況などについてアンケート方式で調査を行った。同様の調査は16年、19年にも実施している。

今回は2022年3月4日~4月5日に、高校卒業見込みの全国の男女21万人を対象に実施。回答は郵送もしくはインターネットによって受け付け、1万4968人から有効回答を得た。このうち、大学進学者は1万841人だった。

調査結果によると、大学に進学した学生のうち、進学先が第1志望だった割合は68.3%で、2019年の調査より14.8ポイントと大幅に増加した。入試方法別でみると「総合型・学校推薦型選抜」合格者の第1志望率が86.6%と非常に高かった。

また、年内入試合格による進学者は2019年調査より7.9ポイント増え47.0%、一方で年明け入試による進学者は9.8ポイント減って47.1%だった。年内入試合格による進学者が大幅に増加し、年内入試層と年明け入試層がほぼ同率となった。

進学先検討時に重視した項目については、1位が「学びたい学部・学科・コースがあること」で76.5%。次いで「自分の興味や可能性が広げられること」38.6%、「教育方針・カリキュラムが魅力的であること」35.8%が続いた。1位は2016年・2019年の調査と同じだった。

順位の変動を見ると、「教育方針・カリキュラムが魅力的であること」や「社会で役立つ力が身に付くこと」「教育内容のレベルが高いこと」が、2回連続で順位が上がった一方、「資格取得に有利であること」「偏差値が自分にあっていること」「キャンパスがきれいであること」が、2回連続で順位を下げている。

リクルート進学総研では「年内入試合格層が増え、受験時期が早まっているため、全体的に進路選択活動が早まっている」と指摘。

その結果、「早期の受験校の絞り込みや受験時期の年内シフト加速によって、複数校受験する高校生が減少傾向にある」としたほか、「大学は入学者獲得のため年内入試の合格者を増やしており、一般入試を含めた志願倍率は低下している。総合型選抜や学校推薦型選抜などへのシフトに加え、『合格しやすい』受験環境となっていることも、第1志望校割合を押し上げている」などと分析している。

入試制度にはさまざまな種類があるが、学校推薦型選抜(旧推薦入試)総合型選抜(旧AO入試)について詳しく解説した記事も読んで、志望大学や受験方法の決定に役立てていただきたい。

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リクルート進学総研 高校生の進路選択に関する調査