同志社大、学内システムに複数要素認証を全面導入――大規模私立大学で初、セキュリティ強化目的で

同志社大学は2022年8月24日、学内で提供している各種情報システムの本人確認に、強固な利用者認証を全面導入したと発表した。

今回導入されたのは「複数要素認証(MFA)」と呼ばれるシステ。国内の大規模私立大学では、初めての全面導入となる。

同大学では2010年から、教員による成績の入力や学生の届出住所の変更など高いセキュリティが求められる場合、学生証や社員証の裏面に印字された乱数表を使って認証しなければシステムにアクセスできないようにしてきた。

しかし、最近はIDやパスワードの漏洩によるトラブルが社会で多発していることから、学生、教職員がより安心・安全にシステムを利用できるよう、複数要素認証を学内の全システムの導入に踏み切った。

認証方法は、「イメージングマトリクス認証」「プッシュ通知認証」「FIDO(ファイド)認証」の3つから選択可能。それぞれ、ユーザIDとパスワードに加えて使用する。

イメージングマトリクス認証は、事前に自分で決めた画像(アイコン)を選ぶ方法。プッシュ通知認証は、スマートフォンに専用アプリをインストールして、システム利用の際にアクセスへの許可を求める通知を受信する方法。またFIDO認証では、PCやタブレット、スマートフォンの付属カメラや指紋読み取り装置を利用する。

大学では「学内でのさまざまな活動にICTの活用が必要不可欠となっている。ランサムウェアやアカウント乗っ取りによる被害を回避し、誰もが安心して、学習、教育研究活動に取り組むには、認証機能の強化が必要だと考えた」などとしている。

同志社大学は関西の有名私大の1つとして、人気がある大学だ。同志社大学の入試制度や対策方法を紹介した記事も読んで、大学選びや受験対策の参考にしていただきたい。

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大規模私立大学初、複数要素認証(MFA)を全面導入

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