同志社大学の入試は英語と基礎力が重要! 出題傾向からおすすめの塾・予備校まで徹底解説

同志社大学は、関西の難関私立大学4校「関関同立」のうちの1校です。京都府京都市に本部を置き、14学部34学科という多彩な学部を持つ総合大学です。入試は全学部日程があること、受験会場が全国にあるため現地に行かなくても受験できることは、受験生にとってはうれしいポイントでしょう。

そんな同志社大学に合格するためには、どのような対策をすれば良いのでしょうか。この記事では同志社大学の入試の仕組みや難易度、出題傾向と対策、そしておすすめの塾・予備校をご紹介します。同志社大学を目指している人は、ぜひ参考にしてください。

同志社大学の入試の仕組みや偏差値・難易度は?

まずは同志社大学の入試における基本情報を知っておきましょう。

同志社大学の入試制度とは?

同志社大学には14学部があり、それぞれの学部による個別日程の他、理系・文系の2つに分かれて全学部日程があります。全学部日程は各学部とも同じ時間、同じ問題で試験が行われます。個別日程と全学部日程は併願が可能です。

また、全国各地で入試が受けられることも、同志社大学の特徴です。本部がある京都をはじめ、札幌、東京、名古屋、広島、福岡などで受験が可能。全ての会場において同じ時間に試験が行われます。個別日程と全学部日程では受験できる都市が異なるので、確認しておいてください。

配点に関しては以下のとおりです。

全学部日程(理系)

英語200点
理科150~200点 ※1
数学150~200点 ※2
合計500~600点

※1 文化情報学部・理工学部・心理学部は150点、生命医科学部・スポーツ健康科学部は200点
※2 スポーツ健康科学部・心理学部は150点、文化情報学部・理工学部・生命医科学部は200点

全学部日程(文系)

英語200~250点 ※1
国語150点
地理歴史 または 公民 または 数学150~200点 ※2
合計500~550点

※1 グローバル・コミュニケーション学部 英語コース(英語重視型)のみ250点、それ以外の学部は200点
※2 政策学部 (選択科目重視型)のみ200点、それ以外の学部は150点

同志社入試の大きな特徴として、英語の配点が高いことが挙げられます。文系は国語、理系は数学を重視する大学が多い中、同志社大学では「英語200点、国語/数学150点」など英語の配点が高く設定されています。

同志社大学を志望する人は、英語の対策に力を入れましょう。学部別の個別日程も同じような配点となっていますが、理系の場合は英語の配点が下がり100点となります。

また、大学入学共通テスト利用入試も行っていますが、通常の個別試験よりも大幅に募集人数が少なく、狭き門です。その他にも推薦選抜やAO入試(総合型選抜)を行っているので、実施している学部・学科を確認し、活用していきましょう。

同志社大学の偏差値・難易度はどれくらい?

同志社大学の倍率(実質倍率)はおおむね2.0~3.5倍程度。学部による差はあまりなく、どの学部も人気であることが分かります。

2022年度のデータによると、一番高い倍率でも6.4倍(社会学部 産業関係学科 全学部日程)で、極端に高倍率の学部はありません。同じ社会学部 産業関係学科でも、個別日程であれば2.8倍まで下がっており、十分狙えるでしょう。難易度を入念に確認し、全学部日程と個別日程をうまく組み合わせることも重要です。

また、東進のデータで偏差値を見ると、学部によって差はあるものの60~66に集中しています。基礎をしっかりと固めれば、合格が狙えるレベルです。

同志社大学の出題傾向と合格に必要な対策とは?

同志社大学の入試問題は、全体的に標準的なレベルです。「高等学校での着実な学習努力が報われるように難問や奇問を避け、公平で偏りのない出題をする」という方針のもとで作られているためです。

しかし、だからこそ得点しやすく、合格最低点が高くなりがち。全ての科目において基礎を固め、いかにミスを減らすかが重要になります。

英語は全てのスキルをバランス良く習得しよう

英語は700~1000語程度の長文読解2題と、会話文1題が出題されます。

長文はやや長めなので、速く正確に読む力を鍛えましょう。語彙力も必要で、英語における全てのスキルをバランス良く身につけることが重要です。和訳・英訳問題も、両方出題されます。和訳問題は直訳ではなく、文脈を汲み取って違和感なく意訳できるようにトレーニングしましょう。英訳は会話文の中で出題されます。前後の文脈を考え、違和感のない英文を作成してください。和訳や英訳は自分だけでは対策しにくいため、予備校の先生などに添削してもらうのがおすすめです。

国語は現代文2題の可能性あり! 当日慌てない心構えを

国語は例年、現代文1題・古文1題の大問2つという構成ですが、2022年度は現代文が2題になりました。2023年度以降はどちらの形式となるか分からないため、特に現代文は心構えをしておきましょう。現代文は6000字程度の論説文で、やや長めなので英語と同じく速読力が必要とされます。

古文は800~1200字程度の問題が出題されます。テーマは物語・随筆・日記などさまざまですが、レベルは標準的。最後には30字程度の要約も求められます。文章全体の概要を掴めるように、意味を把握しながら読む練習をすると良いでしょう。

理系数学は記述欄で意図を明確に伝える

理系数学は、基礎から応用まで幅広く出題されます。応用問題まで対応できるよう、演習を繰り返してカバーしてください。大問2~4が記述式となっており、式や図、グラフなどを使って考えていくことが重要です。考えた過程が分かる途中式なども必ず残し、ミスなく解ききれるようにしておきましょう。

また、記述式問題にはヒントとなるような小問がちりばめられています。これに添って解答しても良いですが、必ずしも順番通りに解く必要はありません。意図が伝わりやすい解答を作成することが重要なので、過去問演習を重ねることで感覚を掴みましょう。

同志社大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校3選

続いて、同志社大学を目指す人におすすめの塾・予備校を3校ご紹介します。ぜひ自分に合った塾・予備校を見つけてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は難関大に多数の合格実績があり、関関同立にも強い予備校です。2022年度の同志社大学への合格者数は2806人(現役生のみ、講習生含まず)と、その実績は圧倒的。

東進の特徴は、さまざまなサポートで受験生を合格へ導いていくことです。実力派講師陣による授業は、約1万種をラインアップ。さらにはAIを活用した「志望校別単元ジャンル演習講座」、プロによる採点や解説授業が受けられる「過去問演習講座」などを開講しています。

過去問対策は重要ですが、1人ではなかなか採点や対策がしづらいもの。「過去問演習講座」では理系・文系ともに同志社大学の全学部日程の対策が可能です。

さらに東進では、1年を通じてさまざまな模試を実施しています。特に、同志社大学を始めとした大学の志望者を対象とする「全国有名国公私大模試」は、ぜひ受けておきましょう。標準レベルの問題を、本番さながらの雰囲気で受験できます。

四谷学院

四谷学院では、「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」のダブル教育を行っています。科目別能力別授業では、科目ごとに細かくクラスが分かれているのが特徴。科目ごとに、自分にぴったりのレベルの授業を受けられます。

55段階個別指導は、受験に必要な知識やテクニックを無駄のない順番で学べる、四谷学院独自の仕組みです。過去の入試問題を徹底的に分析して作られた「55テスト」によって、苦手な部分や伸ばせた部分を細かく確認。このダブル教育によって、同志社大学で必要な基礎力をしっかり身につけられます。

研伸館

研伸館は関西圏で展開している中規模の予備校です。関関同立へのサポートが手厚いことが特徴で、2022年度は同志社大学に305人が合格しました(現役生のみ、卒業時までの在籍の平常授業受講生の実績、講習生・模試生は含まず)。

高3生は志望大学別にクラス分けされ、志望校対策に注力できます。関関同立クラスもあり、じっくりと同志社大学対策ができるでしょう。

大学別対策講座も充実しており、関関同立は英語・現代文・古文・世界史・日本史に対応。この科目から見て、特に同志社大学の文系志望の人におすすめです。もちろん理系も「高3スタンダード理系数学」などが関関同立レベルに対応しており、しっかりと対策できます。

関連記事