医学部合格率、2年ぶりに男性が女性上回る――文科省まとめ

文部科学省は2022年10月4日、 2022年春に行われた大学医学部入学試験での男女別合格率を公表した。男性の合格率は14.2%で、女性の13.1%を1.1ポイント上回った。

大学医学部の入試をめぐっては、2018年に東京医科大学が一般入試で女性受験生らの得点を一律に減点し、女性の合格者を抑制していた問題が発覚。再発防止策の一環として、文科省は毎年、男女別の合格率を公表している。

2022年度の調査対象となったのは、医学部のある国公立・私立大学の81大学。受験者数は全体で男性が6万1729人、女性が4万2258人だった。このうち合格したのは、男性8758人で合格率は14.2%、女性は5522人で合格率13.1%となり、男性の合格率は2021年度に比べて0.7ポイントのアップ、女性は0.5ポイントダウンした。

2021年度の合格率は女性が13.6%、男性13.5%と、データのある13年度以降で初めて女性が男性を上回ったが、2022年度は再び男性が女性を上回った

今回、女性の合格率が男性より高かったのは、女子大の東京女子医科大学をのぞいて28大学。国公立大学では東京大学や京都府立医科大学など15大学、私立大学では順天堂大学や兵庫医科大学など13大学だった。

医学部志望者は予備校に通う人が多く、大学進学後も6年間通う必要があるため、教育費用が高くなりがちだ。予備校の平均的な授業料など費用相場を紹介した記事も読んでお金のやりくりの参考にしていただきたい。

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文部科学省
医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る調査について

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