鳥取大、医工学プログラムを開設――中国地方の国立大で初

鳥取大学は2022年9月29日、中国地方の国立大学では初めてとなる工学と医学の両分野を融合した「医工学プログラム」を、2023年4月から工学部の3学科に新設すると発表した。先進医療向けの医療機器や医療用材料、バイオ医薬品の開発に欠かせない、工学と医学の双方に精通した技術者や研究者を育成する。

同大学によると、新教育プログラムは工学部の機械物理系学科と電気情報系学科、化学バイオ系学科に設ける。

記者会見した坂口裕樹工学部長と中村廣繁医学部長によると、「病院で育てるエンジニア」をキャッチフレーズに、工学と医学の分野を融合したプログラムを作成。多彩な工学専門家を有する工学部と、附属病院の新規医療研究センターを中心に独自の医療機器開発を行う医学部双方の強みを生かして、医工連携を推進できる人材の輩出を目指す。

医工学プログラムの定員は各学科7人で、計21人。2年次に「医工学プログラム」に配属され、3年次には医学部で実施される「医工融合実践プロジェクト」に参加する。4年次には研究室へ配属されるが、マッチングによっては医学部の研究室に配属されることもある。

入試方法は従来の工学部の試験から変更はなく、受験科目は数学と選択科目(物理、化学、生物、英語)1科目の2科目となる。

医工学をはじめとした専門的な勉強・研究がしたい人は、予備校の選び方を参考に、将来を見据えた予備校選びや受験対策を進めてほしい。

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鳥取大学
中国地方の国立大学で初めて工学部に医工学プログラムを新設します。