立命館大学は2023年6月5日、総合自動車部品メーカーであるアイシンと、「人とモビリティの未来を拓く」というテーマを掲げて「総合知の発揮」に向けた革新的な共同研究プロジェクトを開始したことを発表した。
アイシンは、カーボンニュートラルをはじめとするさまざまな社会課題が顕在化するなかで、同社がこれまで培った技術を活用し新たな価値創出につなげるためには、柔軟な発想で社会全体や生活者のニーズを見定めてイノベーションにつなげる視点が必要となっているとの考えのもと、異業種や大学との連携を進めている。
立命館大学は、社会課題の発見・解決、新しい価値の創出を志向する場として、総合大学の強みをいかした文理融合でさまざまな研究を進めている。とりわけ、立命館大学デザイン科学研究センターは、デザイン科学の中核拠点を形成し、「人々が“豊かな生活”を実感することのできる時空間の創造」にむけた学術的研究を推進している。
今回の共同研究では、日本トップの研究力を誇る立命館大学の「デザインサイエンス」の知見とアイシンが持つ「技術開発力」や「ものづくり力」を掛け合わせ、従来の思考ではたどり着けなかった新しいモノの見方・考え方を再構築し、モビリティの新しい価値の創出を目指す。
人文社会分野でメーカーと大学が共同研究を行うことは、日本でも珍しい取り組み。「人とモビリティの未来を拓く」という共通の目標に向かい、技術や組織の枠を超え、産学連携によりモビリティの新たな可能性に挑戦するという。
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