芝浦工業大学は2023年6月15日、4月から大学の研究成果および人的資源を活用して設立された企業を「芝浦工業大学発ベンチャー」として認定するベンチャー創出支援制度を開始し、第一号として株式会社ハイパーデジタルツインを認定したことを発表した。
同制度は、大学発ベンチャー創出における事業化に伴う資金や人材の調達などの課題を解決し、新たなベンチャー創出を促すことを目的として開始された。認定企業は、大学が保有する特許の実施権の付与、学内外有識者からの経営・財務・人材・販路・知財などのアドバイス、「芝浦工業大学発ベンチャー」の称号付与、研究室などの貸与、研究室などの住所を登記住所にできるなどの支援を受けられる。また、大学発として社会的信用を得られ、円滑に事業が展開されることを期待できる。
同制度初の認定を受けた株式会社ハイパーデジタルツインは、同大学情報工学科の新熊亮一教授が2022年5月に創業したスタートアップ企業。空間をセンシングし、デジタルツインでデータ分析とモビリティの自動運転に必要なデータをリアルタイムに提供する独自の技術を用いて、電動スクーターや運搬ロボットを含むマイクロモビリティの自動運転を実現する。また、将来的には、空間のセンシングデータを活用したデータ提供ビジネスの展開を目指している。
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