子供に望む将来の働き方は「安定した収入を得られる」が増加 マイナビ進学が調査

進学情報サイト「マイナビ進学」を運営するマイナビ進学総合研究所は2023年7月6日、全国の高校1~3年生の子供を持つ保護者を対象とした「高校生の進路に関する保護者調査」の結果を発表した。子供に望む将来の「働く姿」については「本人がやりがいを感じる仕事をして欲しい」が2020年の前回調査に比べて大幅に減少する一方で、「安定した収入を得られる仕事をして欲しい」が増加した。

調査は2023年5月19日~5月21日で、全国の高校1~3年生の保護者を対象にインターネットを通じて実施。子供の進路選択のために必要とする情報や、子供の将来に対する考え方などを尋ね、1200人から有効回答を得た。

子供に望む将来の「働く姿」について聞いたところ、最も多かったのは「本人がやりがいを感じる仕事をしてほしい」で39.9%だったが、前回の2020年調査に比べて15ポイント以上の大幅な減少だった。一方で、2番目に多かった「安定した収入を得られる仕事をして欲しい」は25.5%で、前回調査より5.4ポイント増加した。

同研究所は「最近の物価高や先行き不透明な社会背景をふまえ、親も子供の将来に安定を望んでいる」と分析している。

そのほかの質問では、子供とキャリアについて話しているかについては、「話している」が53.5%で半数を超えた。保護者が子供の希望するキャリアをどの程度知っているかについては「知っている」が45.8%だった。

また、子供の進路選択・学校選びのために保護者が求めている情報は、「入試の種類」が39.4%、「入試スケジュール」が38.3%、「就職実績」が31.1%だった。「学費のサポートやお金(30.8%)」「学部名・学科名・学科で学べる内容(30.6%)」「取得できる資格(28.8%)」についても関心が高かった。

子供の進路選択や学校選びで困っていることや悩んでいることについて尋ねたところ、「特に困っていることはない」が34.1%で最も多く、次いで「学費が工面できるかどうか不安」が27.6%で前回調査に比べて増加した。

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高校生の進路に関する保護者調査

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