理系女子学生は「理系進学・就職へのメリット」を意識 山田進太郎D&I財団が調査

大学の理系学部に進学した女子学生の多くが理系進学・就職にメリットを感じていることが、山田進太郎D&I財団が2023年9月12日に公表した調査結果からわかった。同財団は、理系の研究分野に興味を示す「理系体験」を中学・高校時代に経験したかどうかが、女子学生の文理選択に大きく影響するとしている。

山田進太郎D&I財団は、2035年度に理系分野の大学入学者の女性比率を28%にすることを目標に掲げ、理系女子学生への奨学助成金事業や、中高生向けの理系関連イベント、調査活動などに取り組んでいる。

今回は、女性の理系選択に影響を与える要因を明らかにすることを目的に、大学1・2年の女子学生を対象にアンケートを実施した。アンケートの実施は2023年6月で、520人の女子学生から回答を得た。内訳は文系278人、理系242人だった。

調査では、中学3年時点で文理選択を決めていた学生を「理系志望者」と「文系志望者」に分け、中学3年時点で決めていなかったり、その後、進路を変えたりした学生を「理系グレーゾーン」「文系グレーゾーン」とした。

「理系進学・就職にメリットを感じる学生の割合」と「得意な理系科目がある学生の割合」を、理系志望、理系グレーゾーン、文系グレーゾーン、文系志望の4つのセグメントで分析したところ、「得意な理系科目があった」と回答した理系志望者は文系志望者に比べ1.5倍以上となった。「理系進学・就職にメリットを感じる」と回答した割合も理系志望者は文系志望者の3倍以上だった。

同財団はこのことから、女子学生が理系に進学する要因に「得意な理系科目があること」も影響するが、「理系進学・就職にメリットを感じる」ことがより大きく影響するとしている。

また、文系進学者であっても、中学高校時代に「理系体験」をした学生は、「理系進学・就職にメリットを感じる」傾向が見られると指摘し、中学高校時代に「理系体験」を経験する機会を増やせば、積極的な動機で理系を選択する女子学生が増える可能性があると分析している。

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