追手門学院大がコニカミノルタと共同研究に向けた連携協定を締結

追手門学院大学は2023年10月17日、同年9月1日にコニカミノルタと研究成果の社会実装を目指した連携協定を締結したと発表した。今後、心理学や認知科学をはじめとする各研究分野で共同研究を進め、研究成果の社会実装を目指すとともに、人材育成や人材交流の活性化を図る。

共同研究で特に力を入れるのは、同社のクラウドサービス「EXplainable感性(R)」(EX感性)と、同大心理学部の人工知能・認知科学専攻における「人の思考や意思決定」に関する研究のマッチングで、心理学や認知科学の観点から学術的な技術指導を行うほか、共同研究を進める。

コニカミノルタのEXplainable感性(R)(EX感性)とは、感性脳工学に基づいて人の感性を「見える化」し、デザインを定量的に解析するためのオンラインサービス。感性脳科学と画像解析を融合した技術で、パッケージや販促物などの紙媒体、店舗・展示会などの空間デザイン、Webや動画媒体などのデザインを定量的に分析し、購買活動につながるデザインの最適化を実現する。すでに100社以上のメーカーや印刷会社、デザイン会社などに導入されている。

一方、追手門学院大は2021年、人の知能メカニズムと人工知能(AI)をつなぐ新たな理工系分野として、心理学部心理学科に人工知能・認知科学専攻を開設。データサイエンスやAIを活用できる人材の育成に取り組むとともに、AIと心理学を融合して、人に優しく、より使いやすいAIの実現に向けた研究を進めている。

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コニカミノルタ株式会社と共同研究に向けた連携協定