富山大学入試に強い塾・予備校は?入試対策のコツ・予備校の選び方も解説

富山大学は、バラエティ豊かな9つの学部を擁する国立大学です。人文学部・教育学部・経済学部・理学部・工学部・都市デザイン学部・医学部・薬学部・芸術文化学部があります。

地域と世界に貢献するための教育・研究を推進していることも特徴です。その姿勢は世界的にも高く評価されており、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が2025年6月18日に発表した「THEインパクトランキング2025」では、世界801-1,000位、国内30位タイにランクインしています。

部活やサークルなどの課外活動も盛んで、体育系から文化系まで163の団体が公認されています。

世界水準の教育を受けられるうえ、充実した学生生活を期待できる富山大学は、近年、富山県内外の高校生から注目を集めています。

今回は、そんな富山大学の入試制度、難易度と入試対策のポイント、予備校の選び方について解説したうえで、富山大学を目指す人におすすめの塾・予備校を5校紹介します。

富山大学の入試制度

富山大学のおもな入試制度には、「一般選抜」「総合型選抜」「特別選抜」「専門学科・総合学科卒業者選抜」の4つがあります。

一般選抜には、前期日程と後期日程があります。前期日程・後期日程のいずれも、大学入学共通テストの2~7教科・2~8科目の得点と、富山大学が課す1~3科目の学科試験や面接・小論文・実技試験などの独自試験、いわゆる二次試験の得点の合計点によって合否の判定が行なわれます。

入試区分 対象学部等
一般選抜 前期日程 全学部
後期日程 全学部(医学部医学科は除く)

総合型選抜には、大学入学共通テストを課さない「総合型選抜Ⅰ」と、4~7教科・6~8科目の大学入学共通テストを課す「総合型選抜Ⅱ」があります。総合型選抜を実施する学部・学科は、下表のとおりです。

入試区分対象学部等
総合型選抜Ⅰ・教育学部 共同教員養成課程(スポーツ実技型)
・都市デザイン学部 都市・交通デザイン学科
・薬学部 薬学科(研究者養成枠/地域枠)
総合型選抜Ⅱ・教育学部 共同教員養成課程(家政教育型、芸術型)
・理学部 理学科
・医学部 医学科(富山大学地域枠/富山県特別枠)
・都市デザイン学部 地球システム科学科

学校推薦型選抜は「学校推薦型選抜Ⅰ」と「学校推薦型選抜Ⅱ」の2種類があります。

入試区分対象学部等
学校推薦型選抜Ⅰ・経済学部(A推薦、B推薦)
・薬学部
・工学部(B推薦、女子特別推薦)
・芸術文化学部
・都市デザイン学部 材料デザイン工学科
学校推薦型選抜Ⅱ・人文学部
・教育学部 共同教員養成課程(幼児教育・特別支援教育型)
・工学部(A推薦)
・医学部看護学科
・医学部医学科(富山大学地域枠/富山県出身者対象、隣接県出身者対象)

その他の選抜には、「専門学科・総合学科卒業者選抜」「帰国生徒選抜」「社会人選抜」「私費外国人留学生選抜」があります。学部や学科によって出願期間や試験日が異なるため注意しましょう。

入試区分対象学部等
専門学科・総合学科卒業者選抜工学部
帰国生徒選抜全学部
社会人選抜全学部
私費外国人留学生選抜全学部(教育学部は実施しない)

※受験の際には、必ず当該年度の「入学者選抜要項」を確認してください。

富山大学の出願資格

富山大学の一般選抜出願資格は以下のとおりです。

(1)高等学校または中等教育学校を卒業した者および受験年度末までに卒業見込みの者
(2)特別支援学校の高等部または高等専門学校の3年次を卒業(修了)した者および受験年度末までに卒業(修了)見込みの者
(3)学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および受験年度末までにこれに該当する見込みの者

総合型選抜や学校推薦型選抜の出願資格は、それぞれ個別の要件があるため、当該年度の「入学者選抜要項」をご確認ください。

富山大学の難易度

東進のデータによると、富山大学の偏差値は56~67となっています。最も偏差値が高い最難関の学部・学科は、医学部 医学科です。一方、最も偏差値が低く狙いやすい学部・学科は、都市デザイン学部 材料デザイン工学科です。

学部偏差値
経済学部59
芸術文化学部59
人文学部59
教育学部58
医学部58~67
薬学部62~65
都市デザイン学部56~58
理学部58
工学部56

富山大学の難易度は、国公立大学のなかでは中堅レベルに位置しています。東京大学のような超難関大学に挑戦するほどの高いプレッシャーを抱える必要はありませんが、余裕を持って受験に臨みたいのであれば、計画的に学習を進め、まんべんなく十分な点数を取れるように努力を積み重ねていくことが大切です。

富山大学の実質倍率、合格者の得点は以下のとおりです。学部、学科によって難易度が異なるため、自分の実力と比較しながら学部・学科を選択しましょう。

令和8年度一般選抜試験実施倍率・合格者平均点

学部 学科(コース) 実質倍率 合格者平均点※
大学入学共通テスト 個別テスト等
人文学部 人文学科 1.9 621.2(950) 243.9(400)
教育学部 共同教員養成課程 2.7 600.8(950) 126.5(200)
経済学部 経済経営学科 2.2 599.1(950) 187.9(300)
理学部 理学科 2.5 募集区分(Ⅰ)
542.6~580.7(950)
募集区分(Ⅱ)
625.7(1,000)
募集区分(Ⅰ)
208.5~253.8(500)
募集区分(Ⅱ)
247.7(400)
医学部 医学科 2.4 806.1(1,000) 429.0(700)
看護学科 1.4 501.8(800) 178.1(300)
薬学部 薬学科 4.0 622.6(800) 414.3(600)
創薬科学科 2.5 579.6(800) 372.5(600)
工学部 電気電子工学コース 2.3 Ⅰ 541.1(900)
Ⅱ 232.4(450)
Ⅰ 180.9(400)
Ⅱ 393.6(800)
知能情報工学コース 1.4 595.5(950) 81.6(200)
機械工学コース 1.5 531.4(900) 181.3(400)
生命工学コース 1.6 481.7(800) 178.5(400)
応用化学コース 1.7 477.7(800) 198.8(400)
芸術文化学部 芸術文化学科 2.7 a 340.5(500)
b 522.0(800)
a 346.1(500)
b 123.3(200)
都市デザイン学部 地球システム科学科 2.3 581.6(950) 253.2(500)
都市・交通デザイン学科 2.2 530.2(900) 465.0(800)
材料デザイン工学科 1.7 726.4(1,350) 330.4(800)

※括弧内は配点

富山大学入試対策のコツ

大学合格を目指すなら、試験の特徴に合わせた対策が不可欠です。ここでは、富山大学入試対策のコツを4つ解説します。コツを押さえて、効率的に学習を進めていきましょう。

・一般選抜は共通テスト対策を軸に
・総合型選抜は特徴をふまえた対策で実践力を付ける
・合格から逆算したスケジュールを立てる
・塾・予備校を活用する

一般選抜は共通テスト対策を軸に

一般選抜に挑戦する人は、まず何よりも大学入学共通テストの得点力を高めましょう。

富山大学では、多くの学部・学科で大学入学共通テストの配点が二次試験よりも高く設定されています。大学入学共通テストの配点が高い学部・学科を受験する場合には特に、過去問や予想問題を繰り返し解き、回答・解説を読み込むなどしてより高い得点を取れるように実力を磨いておく必要があります。

大学入学共通テストの目標得点率は6~7割、医学部や薬学部を目指す場合には、8割と考えておくとよいでしょう。

二次試験は、どの教科も難易度は国立大学としては標準レベルといえます。しかし、論述問題や応用問題などの付け焼き刃では太刀打ちできない問題も出題されるため、十分な対策が必要です。毎年似たような傾向の問題が出題されているため、過去問演習を徹底して問題に慣れておきましょう。

総合型選抜は特徴をふまえた対策で実践力を付ける

総合型選抜は、学部ごとに選抜の方法が異なります。

例えば、総合型選抜Ⅰの共同教員養成課程(スポーツ実技型)の場合、一次選抜として書類審査(調査書・スポーツ活動書など)が行なわれます。最終選抜では運動技能検査および面接が実施され、最終合格者が決定します。

また、総合型選抜Ⅱの理学部理学科の場合、一次選抜では書類審査(志望理由書・調査書)と面接(口頭試問を含む)が行なわれます。最終選抜では大学入学共通テストにおいて、富山大学が定めた基準点を満たす者を合格者としています。

詳しい選抜内容は学部によって異なりますが、いずれの総合型選抜試験も書類審査が行なわれるのが特徴です。書類の完成度が合否を分けるため、時間をかけて自分らしさをアピールできる書類を作成しましょう。

面接や小論文、実技試験、プレゼンテーションは実戦で力を付けるのがおすすめです。先生や塾講師など、第三者に協力してもらい、実際の面接などと同じ条件で練習を重ねましょう。

なお、学部によっては総合型選抜で大学入学共通テストの点数も加味されます。書類作成や面接対策と併せて、テスト対策も忘れずに行ないましょう。

合格から逆算したスケジュールを立てる

合格には綿密な学習計画が必要です。やるべきことを明確にしておくことで、迷いなく学習に集中できるようになります。試験日程が公表されたら、過去問演習の時間を十分にとれるようなスケジュールを、逆算する形で早めに組み立てておきましょう。

また、計画の作成と併せて、中期・長期の目標を設定しておくのもおすすめです。目標を細かく設定することで達成感が生まれやすくなり、長い受験期間中にモチベーションを維持しやすくなるでしょう。

塾・予備校を活用する

一人で対策していると、モチベーションが上がらなかったり苦手科目の克服に時間がかかったりしてしまいます。より効率良く受験対策するためにも、塾や予備校でプロの力を借りましょう。

塾や予備校には受験のノウハウが蓄積されています。合格のためにどのような学習が必要なのか的確に指導してくれるだけでなく、最新の入試情報も手に入るため、試験対策の道筋がわかりやすくなるでしょう。

塾や予備校によって指導方針や指導形態は異なります。塾・予備校を利用する目的や自分の性格などに合わせて、ふさわしい塾・予備校を選択しましょう。

富山大学合格につながる予備校選びのポイント

予備校選びは大学受験合格のカギです。予備校にも向き・不向きがあるため、自分に合った予備校を選択して合格を勝ち取りましょう。

知名度の高さや料金の安さだけで予備校を選んでしまうと、思っていたような環境ではなかったと後悔してしまうかもしれません。以下の3つのポイントをふまえて、適切な予備校を選択しましょう。

・富山大学への合格実績があるか
・自分に合った対応をしてもらえるか
・継続して通えるか

富山大学への合格実績があるか

大学によって試験内容は異なるため、対策すべき内容も変える必要があります。富山大学の特徴に合った授業をしてもらえる予備校かどうか、チェックしましょう。

富山大学への合格実績が豊富な予備校ほど、合格のノウハウが蓄積されているといえます。合格者が多い予備校なら合格者の話を聞ける可能性も高くなるでしょう。

自分に合った対応をしてもらえるか

予備校には集団塾と個別指導塾があり、人によって向き不向きが異なります。

集団塾は仲間と切磋琢磨しやすい一方、疑問に思ったことをその場で質問しにくいというデメリットがあります。また、個別指導塾は自分のペースで授業を受けやすく質問もしやすいですが、費用が高くなりがちというデメリットがあります。

予備校の特徴を把握したうえで、個人の得意・不得意に合ったサポートをしてもらえるかチェックし、自分に向いている方式を選ぶことが大切です。両方のメリットを活かしたい場合は、集団塾を中心に使用し、苦手科目を個別指導塾で補うといった使い方もできるため、検討してみましょう。

継続して通えるか

どれほど自分に合った予備校だったとしても、通学に片道数時間かかったり、費用負担が大きすぎたりすると、継続して通うのは難しくなります。

特に、アクセスの良さは予備校選びの重要なポイントです。アクセスが悪いと通うのが負担になり、予備校を自習室として活用するのも困難になってしまいます。実際に予備校に足を運んでみて、交通事情や所要時間を確認しておきましょう。

また、継続して通うために費用面もチェックしてください。入学金や授業料、模試代などを合計して予備校を比較しましょう。

富山大学を目指す学生におすすめの塾・予備校5選

富山大学の入試に自信を持って臨めるようになりたいのであれば、富山大学の合格実績が豊富で、富山大学の入試に関するデータや指導ノウハウを多く蓄積している塾・予備校を選ぶことをおすすめします。

ここでは、富山大学を目指す学生におすすめの塾・予備校を5校紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

「東進ハイスクール・東進衛星予備校」(以下、東進)は、全国に約1000校展開し、毎年全国津々浦々の大学に多くの現役合格者を送り出している大手予備校です。富山大学の入試対策にも精通しており、2026年度には150人を現役合格に導いています(現役生のみ、講習生含まず)。なお、そのうち12人は医学部 医学科の合格者です。

東進では、実力講師陣による質の高い映像授業に加え、大学受験のエキスパートである担任による熱誠指導、最新技術を活用した学習システムなど、東進ならではの多様な指導体制により、きめ細やかなサポートを受けながら学習を進めていくことができます。

富山大学の入試対策のために東進に通うのであれば、「過去問演習講座」と「志望校別単元ジャンル演習講座」は要チェックです。

「過去問演習講座」では、出題内容や思考型問題の比率・配点など、本番想定にこだわった10年分相当の共通テスト型演習に取り組めます。

「志望校別単元ジャンル演習講座」では、AIによって東進が保有する30万問以上のデータベースから志望校合格に最短ルートでたどり着くための「必勝必達演習セット」を作成してもらえるため、より効率的に入試対策を進めていくことができます。

さらに、東進が主催する「共通テスト本番レベル模試」をはじめとする連続模試をできるだけ受験しておけば、試験当日にも力を発揮できるでしょう。

河合塾

「河合塾」は、現役生・高卒生のどちらにもおすすめの大手予備校です。富山大学の合格実績も豊富で、2025年には200人の合格者を輩出しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。なお、そのうちの21人は医学部 医学科の合格者です。

河合塾には、現役生を対象とする「高校グリーンコース」と、高卒生を対象とする「大学受験科」の2つのコースがあります。

「高校グリーンコース」では、自身の学力や志望大学に応じて総合的に学習できる「レベル講座」や、特定のテーマや分野について集中的に学習できる「セレクト講座」、自分のペースで学習を進めたり独自の対策をしたりできる「個別指導講座」などから、志望大学合格に必要な講座をカスタマイズして受講できます。

「大学受験科」では、理系・医系・文系の系統ごとに設けられた多様なコースから自身のレベルや目的に合うものを選びます。自分専用の時間割に沿って学習を進めることで、着実に受験に必要な力を伸ばしていけるでしょう。

駿台予備学校

「駿台予備学校」も、富山大学の受験対策に強い予備校の一つです。2025年には67人を富山大学合格に導いています(駿台グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。なお、そのうちの17人は医学部 医学科の合格者です。

駿台予備学校には、「高校生クラス」と「高卒(浪人生)クラス」の2つのクラスがあります。

「高校生クラス」では、「選抜」「難関」「標準」「基礎」の4レベルから自分の学力や目標に合わせて講座を選択できます。

「高卒(浪人生)クラス」では、文系・理系・医系ごとに、個々のニーズに応えるさまざまなコースが設けられています。各コースはさらに国公立・私立にも分けられているので、より自分に合った選択が可能です。

なお、いずれのクラスにおいても、習熟度に合わせて自分専用カリキュラムを提供してくれる「atama+」や、校舎のみならず自宅からでも質問ができる「manabo」など、さまざまなICT教材を利用できます。

代々木ゼミナール

四大予備校の一つである「代々木ゼミナール」は、実力のある講師陣と質の高い教材が魅力の予備校です。

また、通学・非通学、個別指導、オンラインなど、多彩な授業形態が設定されており、自分に合った学習を選択しやすいというメリットもあります。特に、映像授業は非常に豊富であり、自分のスケジュールに合わせて学習を進めたい方におすすめです。

一人ひとりに担任が付き、手厚いサポートを受けられるのも代々木ゼミナールの特徴だといえます。最新の入試情報の案内や、時期ごとの学習アドバイスも受けられるため、安心して受験期を走り抜けられます。

受験に関して不安な点や疑問点があれば、定期的な面談で質問も可能です。質の高い教材と細やかなサポートを求めるなら、代々木ゼミナールの利用を検討してみましょう。

四谷学院

「四谷学院」は、高校生から社会人までをサポートしている大学受験予備校です。

科目別能力別授業と55段階個別指導を組み合わせたダブル教育が特徴であり、基礎から徹底的に実力を積み上げたい方に向いています。55段階個別指導では、講師がマンツーマンで指導するため、弱点を見逃すことなく基礎力を高められるでしょう。

理解力と解答力の両方を高める学習システムは、合格に近づくうえで大いに役立つものです。四谷学院であれば、受験対策で何をすれば良いかわからない、という方でも安心して学習に集中できるでしょう。

まとめ

富山大学は、9つの学部を擁しており、さまざまな分野で活躍したい生徒を募集しています。

入学試験には一般選抜や総合型選抜などの種類があり、学部・学科によって試験内容や配点が異なります。富山大学合格を目指すなら、まずは志望する学部・学科について、試験内容や試験スケジュールなどを把握するところからはじめましょう。

大学合格には、試験内容に合った対策に加えて、綿密なスケジュールの立案や情報収集などが必要です。塾や予備校なども適宜活用しながら、長い受験期間を乗り越えていきましょう。