富山大学は、バラエティ豊かな9つの学部を擁する国立大学です。人文学部・教育学部・経済学部・理学部・工学部・都市デザイン学部・医学部・薬学部・芸術文化学部があります。
地域と世界に貢献するための教育・研究を推進していることも特徴です。その姿勢は世界的にも高く評価されており、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が2023年6月1日に発表した「THEインパクトランキング2023」では、世界401-600位、国内24位タイにランクインしています。
部活やサークルなどの課外活動も盛んで、体育系から文科系まで166以上の団体が公認されています。
世界水準の教育を受けられる上、充実した学生生活を期待できる富山大学は、近年、富山県内外の高校生から注目を集めています。
今回は、そんな富山大学の入試制度、難易度と入試対策のポイントについて解説した上で、富山大学を目指す人におすすめの塾・予備校を3校紹介します。
富山大学の入試制度
富山大学の主な入試制度としては、「一般選抜」「総合型選抜」「特別選抜」「専門学科・総合学科卒業者選抜」の4つが挙げられます。ここでは、一般選抜と総合型選抜を取り上げます。
富山大学の一般選抜には、前期日程と後期日程があります。前期日程・後期日程のいずれも、大学入学共通テストの2~5教科・2~8科目の得点と、富山大学が課す1~3科目の学科試験や面接・小論文・実技試験などの独自試験、いわゆる二次試験の得点の合計点によって合否の判定が行われます。
富山大学の総合型選抜には、大学入学共通テストを課さない「総合型選抜Ⅰ」と、2~5教科・3~7科目の大学入学共通テストを課す「総合型選抜Ⅱ」があります。総合型選抜を実施する学部・学科は、下表のとおりです。
総合型選抜Ⅰ | ・教育学部 共同教員養成課程(スポーツ実技型) ・都市デザイン学部 都市・交通デザイン学科 ・薬学部 薬学科(研究者養成枠/地域枠) |
総合型選抜Ⅱ | ・教育学部 共同教員養成課程(理数型) ・理学部 理学科 ・医学部 医学科(富山県一般枠/富山県特別枠) ・都市デザイン学部 地球システム科学科、材料デザイン工学科 |
※受験の際には、必ず当該年度の「入学者選抜要項」を確認してください。
富山大学の難易度と入試対策のポイント
東進のデータによると、富山大学の偏差値は48~62となっています。最も偏差値が高い最難関の学部・学科は、医学部 医学科です。一方、最も偏差値が低く狙い目と言える学部・学科は、都市デザイン学部 材料デザイン工学科です。
富山大学の難易度は、国公立大学の中では中堅レベルに位置しています。東京大学のような超難関大学に挑戦するほどの高いプレッシャーを抱える必要はありませんが、余裕を持って受験に臨みたいのであれば、計画的に学習を進め、まんべんなく十分な点数を取れるように努力を積み重ねていくことが大切です。
一般選抜に挑戦する人は、まず何よりも大学入学共通テストの得点力を高めましょう。富山大学では、多くの学部・学科で大学入学共通テストの配点が二次試験よりも高く設定されています。そのため、大学入学共通テストの配点が高い学部・学科を受験する場合には特に、過去問や予想問題を繰り返し解き、回答・解説を読み込むなどしてより高い得点を取れるように実力を磨いておく必要があります。具体的な目標得点率は6~7割、医学部や薬学部を目指す場合には、8割と考えておくと良いでしょう。
二次試験は、どの教科も難易度は国立大学としては標準レベルと言えます。しかし論述問題や応用問題などの付け焼き刃では太刀打ちできない問題も出題されるため、十分な対策が必要です。毎年似たような傾向の問題が出題されているため、過去問演習を徹底して問題に慣れておきましょう。
富山大学を目指す学生におすすめの塾・予備校
富山大学の入試に自信を持って臨めるようになりたいのであれば、富山大学の合格実績が豊富で、富山大学の入試に関するデータや指導ノウハウを多く蓄積している塾・予備校を選ぶことをおすすめします。
以下より、富山大学を目指す学生におすすめの塾・予備校を3校紹介します。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、全国に約1000校展開し、毎年全国津々浦々の大学に多くの現役合格者を送り出している大手予備校です。富山大学の入試対策にも精通しており、2023年度には173人を現役合格に導いています(現役生のみ、講習生含まず)。なお、そのうち5人は医学部 医学科の合格者です。
東進では、実力講師陣による質の高い映像授業に加え、大学受験のエキスパートである担任による熱誠指導、最新技術を活用した学習システムなど、東進ならではの多様な指導体制により、きめ細やかなサポートを受けながら学習を進めていくことができます。
富山大学の入試対策のために東進に通うのであれば、「過去問演習講座」と「志望校別単元ジャンル演習講座」は要チェックです。
「過去問演習講座」では、出題内容や志向型問題の比率・配点など、本番想定にこだわった10年分相当の共通テスト型演習に取り組めます。富山大学の人文学部・教育学部(旧・人間発達科学部)・経済学部・理学部・工学部・都市デザイン学部・医学部・薬学部の二次試験対策にも対応しており、満点が取れるまで徹底した添削指導を受けられます。
「志望校別単元ジャンル演習講座」では、AIによって東進が保有する30万問以上のデータベースから志望校合格に最短ルートでたどり着くための「必勝必達演習セット」を作成してもらえるため、より効率的に入試対策を進めていくことができます。
さらに、東進が主催する「共通テスト本番レベル模試」をはじめとする連続模試をできるだけ受験しておけば、試験当日にも力を発揮できるでしょう。
河合塾
河合塾は、現役生・高卒生のどちらにもおすすめの大手予備校です。富山大学の合格実績も豊富で、2023年には193人の合格者を輩出しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。なお、そのうちの27人は医学部 医学科の合格者です。
河合塾には、現役生を対象とする「高校グリーンコース」と、高卒生を対象とする「大学受験科」の2つのコースがあります。
「高校グリーンコース」では、自身の学力や志望大学に応じて総合的に学習できる「レベル講座」や、特定のテーマや分野について集中的に学習できる「セレクト講座」、自分のペースで学習を進めたり独自の対策をしたりできる「個別指導講座」などから、志望大学合格に必要な講座をカスタマイズして受講できます。
「大学受験科」では、理系・医系・文系の各系統ごとに設けられた多様なコースから自身のレベルや目的に合うものを選びます。自分専用の時間割に沿って学習を進めることで、着実に受験に必要な力を伸ばしていけるでしょう。
駿台予備学校
駿台予備学校も、富山大学の受験対策に強い予備校の1つです。2023年には66人を富山大学合格に導いています(駿台グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。なお、そのうちの25人は医学部 医学科の合格者です。
駿台予備学校には、「高校生クラス」と「高卒(浪人生)クラス」の2つのクラスがあります。
「高校生クラス」では、「選抜」「難関」「標準」「基礎」の4レベルから自分の学力や目標に合わせて講座を選択できます。
「高卒(浪人生)クラス」では、文系・理系・医系ごとに、個々のニーズに応えるさまざまなコースが設けられています。各コースはさらに国公立・私立にも分けられているので、より自分に合った選択が可能です。
なお、いずれのクラスにおいても、習熟度に合わせて自分専用カリキュラムを提供してくれる「atama+」や、校舎のみならず自宅からでも質問ができる「manabo」など、さまざまなICT教材を利用できます。