各国代表になりきり国際問題を討議 東大が模擬国連授業のワークショップを2/22に開催

東京大学は2024年2月22日、参加者が各国代表になりきって国際問題を議論する「模擬国連」を授業に導入するための方法を学ぶワークショップを駒場キャンパスで開催する。対象者は学生や教職員だけでなく、高校生から社会人まで模擬国連授業などに興味がある人なら参加できる。

東京大学では、2020年3月より定期的に「模擬国連ワークショップ」を開催しており、今回が8回目。「模擬国連」とは参加者が米国や中国などの政府代表になりきって国際問題について議論するもので、同大学教養学部で授業に取り入れられている。

模擬国連は、それぞれの立場が決まっている点ではディベートと同じだが、相手を論破して勝利するのではなく、合意形成を目指す点は異なる。そのため、さまざまな利害や価値観に配慮することの重要性を理解するのに適しているという。

ワークショップでは、同大学院総合文化研究科の中村長史特任講師氏が、模擬国連を授業に導入している立場から、「模擬国連の授業事例」と題して教育手法としての特徴や実施の手順などを解説する。また、「国連外交の実務事例」と題して嘉治美佐子・外務省科学技術協力担当大使が、国連などにおいて政府代表として多国間外交に当たってきた経験から国際外交の実務で必要な知識・技能・態度などを紹介する。

ワークショップの申し込みは2月19日まで、申込Webフォームから。定員40人で、参加費は無料となっている。

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第8回 模擬国連ワークショップ

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