代々木ゼミナールは、2024年度の私立大学一般入試の出願状況をまとめ、公式Webサイトに掲載している。4月8日時点で、志願者数1位は11年連続で近畿大学となる見通しとなった。前年度に比べ志願者数が最も増加したのは東洋大学だった。
同社の2024年4月8日時点のまとめによると、2024年度の私立大学一般入試は、募集人数の総計21万4人に対し、284万7220人が出願。募集人数は前年度に比べ3874人減少し、志願者数も4847人減少。倍率は13.6倍で、前年度比0.3ポイントの増だった。
志願者数の多い大学は、近畿大が14万7143人で11年連続のトップとなった。2位は千葉工業大の14万2645人、次いで明治大の10万9159人、東洋大の10万2898人などと続いた。
志願者数が大幅に増えたのは4位の東洋大で、前年度より1万5808人増。2位は関西学院大の8887人増で、次いで専修大の6371人増などと続いた。
一方、ここ数年、不祥事が続いた日本大は前年度比2万2667人減となり、大きく志願者を減らした。「日東駒専」と呼ばれ、中堅私大のライバルとされる東洋大や専修大が志願者を増やしており、日本大を敬遠した受験生が両大学に流れたとみられる。
代々木ゼミナールの公式Webサイト内の「出願結果」のページでは、私大出願状況や、志願者数の多い大学、志願者数増加上位大学、学部・学科の系統別集計などの集計結果を掲載している。集計結果は今後も更新され、毎年7月頃まで更新は続く。