名古屋大、全学共同教育研究施設「デジタル人文社会科学研究推進センター」を新設 

名古屋大学は2024年4月1日、部局横断的な研究組織として「デジタル人文社会科学研究推進センター」を開設し、研究活動をスタートした。人文学、教育発達科学、法学、経済学、国際開発、情報学の各研究科と高等研究院の教員によって組織され、分野横断による新領域の開拓や、デジタル人材の育成などに取り組む。

同センターは、副総長を務める人文学研究科教授・佐久間淳一氏がセンター長を務め、各学部の教授、准教授ら13人で組織された。デジタルデータを活用したデータ駆動型研究を、人文科学分野だけでなく、社会科学分野も含めて横断的に実施し、新領域の開拓を目指す。さらに、人文社会科学系の主導による新たな総合知の創出によって、テクノロジーだけでは解決できない社会課題の解決に貢献していく。

また、デジタル人文社会科学研究の推進に不可欠なデジタル人材を育成するプログラムの開発にも取り組む。プログラムを大学院生に受講させ、データサイエンティストやデジタルアーキビストなどのデジタル人材を育成し、人文社会科学系の学生のキャリアパスを広げていく。

佐久間センター長は「センターの活動を通して得られた知見は、社会に向けて積極的に発信し、その中で、社会課題の解決に結びつきそうな知見については、学内の未来社会創造機構や理系部局とも連携して社会実装を進めていきたい。また、国内外の関係機関との連携も積極的に進めていく」などとしている。

[関連リンク]

デジタル×⼈⽂社会科学で知の新時代を切り拓く

[関連記事]