名古屋大学は2024年9月13日、大学改革支援・学位授与機構の「大学・高専機能強化支援事業(高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援)」に選定されたことを受け、2025年度から大学学部(学士課程)のうち、情報学部と工学部の入学定員を増やすと発表した。増員数は情報学部16人、工学部20人で、大学院でも2029年度までに増員していく。
全国的にデジタル人材へのニーズが高まるなか、同大学では関連分野の学生定員を増やし、情報学と工学の連携によって、製造業DXを推進できる「デジタル価値創造人材」の育成を目指す。情報系(ITベンダー側)×工学系(ユーザー側)の強みを活かした教育プログラムを実施するため、互いの学部・研究科の科目履修、数理・情報系科目(機械学習・AI、量子計算等)を拡充するなどし、さらに起業家精持つ人材の育成にも取り組む。
工学部と工学研究科では、新たに「デジタルイノベーション工学コース」を設置。工学の知識に加え、情報技術を活用できる能力を身に着け、製造業のデジタル革新を牽引できる人材を育成する。
大学院(博士前期課程)の入学定員については、2025年度から情報学研究科で20人増員するほか、2029年度から情報学研究科で12人、工学研究科で30人を増員。学士課程と一体となって人材育成を強化する。
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情報学と工学の連携により「情報×ものづくり」で活躍できる高度情報人材を育成 ~2025年度から情報学部、工学部の入学定員を増員~