2022年国公立大学入試の動向、コロナ禍でも本来の選抜方法へ戻す傾向か?

旺文社が2022年国公立大学の入試動向分析を発表した。一般選抜におけるコロナ禍対応の変更についての動向をまとめているほか、大学・学部の新増設・改組や選抜方式の変更を実施した大学を報告している。

同社によると、2021年入試ではコロナ禍に対応する大学が多く見られた。一方で2022年入試は、個別試験を復活させるなど、本来予定していた選抜方式での実施を発表した大学が多い。ただし、調査書・志望理由書の点数化の取り止めや、集団面接から個人面接への切り替えといった対応を取る傾向は変わらないという。

大学の新増設・改組については、阪市立大学の8学部と大阪府立大学の4学域の統合により開設される「大阪公立大学」を取り上げている。また富山大学や金沢大学、奈良女子大学など6つの国立大学と2つの公立大学も統合や改組を実施することを紹介した。

選抜方式に関しては、名古屋大学医学部(医)が前期・後期において2段階選抜を復活するという。横浜国立大学経営学部の前期や大阪公立大学獣医学部の前期でも、新たに2段階選抜を実施する予定だとしている。

選抜方式に関する他の変更点としては、京都大学医学部(医)の前期で予定倍率に得点基準を追加することや、東北大学文学部・工学部の前期などで予定倍率を引き締ることなどを挙げている。

入試制度や大学のあり方も刻一刻と変わっていく。うまく対応できるように、予備校の選び方を解説した記事を読んで、予備校への申込を検討してはどうだろう。

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