2024年度(令和6年度)医学部医学科の入学者選抜において、女性の受験者数が国公立・私立を含めて最多となったことが文部科学省の調査結果で明らかになった。男性は6万7,804人のところ、女性は5万2,298人であった。女性の受験者数が5万人を超えたのは、2019年度の調査開始から初めてのこと。
2018年、医学部医学科の入試において女性だけ点数を減らすなど、不利に扱う不適切な事案が発覚した。文部科学省は男女間の公平性を確保するため、2019年から医学部医学科の受験者数や合格率に関する調査を実施、公表している。
2024年度入試の結果は、全体の受験者数12万102人のうち合格者は1万3,871人、合格率は11.5%であった。男女別の平均合格率は男性12.3%、女性10.6%で、男性は前年比で0.5ポイント減、女性は1.6ポイント減といずれも低下した。
受験者数に関しては、どの大学も女性より男性の割合が多い。しかし、合格率で見た場合、女性が男性を上回るケースも見受けられる。東京大学、岐阜大学、金沢大学、富山大学、九州大学は女性の合格率が高くなっている。
[関連リンク]
令和6年度医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率について(合格者数/受験者数)
医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る調査について