2024年10月29日、文部科学省は2025年度(令和7年度)私立大学医学部の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧を公表した。
10月23日時点で、収容定員の増加に対する学則変更の認可申請があった私立大学は24校にのぼる。10月29日に発表された学則変更予定一覧では、自治医科大学や順天堂大学など21校の申請を認可したことが明らかになった。
次に、認可を受けて収容定員が15人以上増加した大学、および増加後の入学定員数は次のとおり。
- 岩手医科大学:35人増、130人
- 自治医科大学:23人増、123人
- 獨協医科大学:16人増、126人
- 埼玉医科大学:20人増、130人
- 順天堂大学:33人増、138人
- 昭和大学:21人増、131人
- 日本医科大学:15人増、125人
- 日本大学:15人増、135人
- 北里大学:16人増、126人
- 関西医科大学:17人増、127人
今年度の入学定員増加に関しては、医師不足が深刻な都道府県で医師の確保を目的とする地域枠、研究医を養成する研究医枠に基づく。
医学部の地域枠とは、地域医療の担い手を確保するため、地域医療の従事を条件に奨学金を支給したり入学しやすくしたりするもの。今回の入学定員増加では、地域医療のニーズと診療科の偏在対策を図るため、診療科を選択できる診療科選定地域枠として437人の定員を増員した。
一方の研究医枠では、複数の大学と連携して研究医養成の拠点を形成する大学に対し、各大学で3人以内、合計39人の定員を増員している。
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令和7年度からの私立大学医学部の収容定員の増加に係る学則変更認可申請一覧
令和7年度からの私立大学医学部の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧