岡山大学と島根大学、香川大学、鳥取大学の4大学は2024年9月21日、地域医療の課題解決に貢献できる医師を育成するため、臨床実習教育の協力に関する協定を締結したと発表した。4大学がそれぞれの強みを生かして連携し、多様な地域医療ニーズに対応できる医師の育成を目指す。
今回の協定は、文部科学省が進めるポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業「多様な山・里・海を巡り個別最適に学ぶ『多地域共創型』医学教育拠点の構築」に基づき、同月4日に締結された。
協定によって、4大学の学生は自身が在籍する大学以外の大学と、その関連病院で実習を行う機会を得られる。さらに実習を通して都市部の病院から離島医療まで多様な医療現場を経験し、それぞれの地域特性に応じた医療を学べる。これらによって、学生に地域医療の現状と課題を深く理解してもらうのが狙いとなっている。
近年、医師不足は深刻化が進み、特に地域医療では影響が顕著に現れている。こうしたなか、医学生が地域医療を理解する機会を持つことは、地域の医師不足や医療格差の解消にも貢献すると4大学は期待を寄せている。
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