2022年大学入試で、外検利用受験者の約9割が英検を選択 旺文社調査

2022年大学入試一般選抜で、英語の外部検定(外検)を利用した受験生の88.4%が英検を利用していたことが、2022年7月14日に旺文社から公表された調査結果で明らかになった。同社によると、外部検定を利用する受験生が増えており、今後も外部検定を利用する大学は増加する見通しだという。

調査は2022年3月から5月にかけて実施。一般選抜で外検を利用した国公私立243大学に対し、受験者の外検利用状況を尋ね、142大学から回答があった。対象となる受験生は12万1542人だった。

実際に受験生が利用した外検については、英検が88.4%で最も多く、次いでTEAPが8.0%、GTECが2.5%と続いた。このほか、IELTSが0.7%、TOEFLは0.2%、ケンブリッジ英語検定0.1%、TOEIC0.1%という結果だった。

同社では、英検の利用者の多さについて、「検定料の安さや実施回数と試験会場の多さ、利用できる大学の多さが要因だ」と分析している。

2位のTEAPは、上智大が全学統一入試として「TEAPスコア利用方式」を導入し、TEAP(CBT含む)の受検が必須となっているのが利用者の多い理由と見られる。なお、同方式の志願者だけで5000人を超えている。

3位のGTECは、学校単位で実施する検定版と公開会場で行われるCBTタイプがあり、高校生が受けているのはGTEC検定版が中心とみられる。検定版はCBTに比べ利用できる大学が若干限られる。

3位までが国内団体による検定で、それ以外は海外団体の検定となったが、海外の検定を利用した受験生は非常に少ない。同社は「検定料の高さが海外の検定が敬遠される理由だ」としている。

一般選抜で外検を利用する大学は年々増加しており、2017年は110校だったのに対し、2022年は243校で2倍以上になった。

国際化が進む昨今では、英語を必要とする場面も多い。英語に苦手意識がある人や英語の成績を伸ばしたいと考えている人は、英語に強い塾・予備校の選び方やオススメの予備校を紹介した記事も読んでいただきたい。

[関連リンク]

旺文社入試情報「受験生が利用した外部検定<2022年 一般選抜>」