【福井県立大学恐竜学部】2026年度総合型選抜の出願倍率が10倍|勝山市の支援が追い風

10月17日、福井県立大学は2026年度(令和8年度)総合型選抜の出願状況を発表した。

開設から2年目を迎える恐竜学部の恐竜・地質学科では、募集定員6名に対し60名が出願し倍率が10倍となった。出願者はすべて県外からで、県内在住者の出願者はゼロという結果だった。

同学によると、初年度の令和7(2025)年度は県内8名、県外55名の計63名が出願し、倍率は10.5倍であった。今年度は県内出願が見られなかったものの、依然として全国的な関心が高いことがうかがえる。

恐竜学部の学生は1年次に永平寺キャンパス、2年次以降は勝山キャンパスで学ぶ。同大学が位置する勝山市では、「福井県立大学恐竜学部生生活応援制度」を設けている。

市外出身の学生に対して、家賃補助(月額上限1万円)、バイク・自動車維持費給付、学び助成金(月額1万円、年間約30万円相当)などを支援するもの。また、勝山市内への引っ越し費用の助成(1回5万円)、えちぜん鉄道の回数券・通学定期に対する助成も実施している。

手厚い支援制度が呼び水となり、全国からの志願者が増加しているとみられる。

同大学の恐竜学部は、恐竜化石や地質の研究を通じて「地球の歴史を科学的に解明する人材」を育成する国内唯一の学部である。恐竜の生態復元や地層分析、博物館学などを体系的に学べるのが特徴だ。

関連リンク

令和8年度総合型選抜 出願状況(確定)について

恐竜学部生の学生生活を支援 「福井県立大学恐竜学部生 生活応援事業補助金」

福井県立大学恐竜学部