【佐賀大学】国公立大学初のコスメティックサイエンス学環、2026年4月に新置へ

佐賀大学は2024年9月30日、国公立大では初となる「コスメティックサイエンス学環(仮称)」の設置を構想中であることを発表した。

2026年(令和8年)4月の開設を目指しており、募集人員は前期・後期、総合型選抜Ⅱを含めて30名とする。なお、2024年10月時点で構想中の内容であり、変更する場合がある。

コスメティックサイエンス学環では、化粧品や医薬品に含まれる化学物質が私たちの体とどのように関わるか、さまざまな学問を通じて研究をする。

複数の分野を組み合わせる学環(学部等連携課程)により、多角的かつ広い視野で学びを深める。同大学の理工学部と農学部を連携協力学部とし、化学領域と離学基礎領域、生物学領域などの学問と融合しながら化学物質の有効性や安全性を学ぶ。

佐賀県と佐賀大学が取り組む「コスメティック構想」の実現をベースに、化粧品産業による地域産業の発展と貢献を目指す。化粧品市場は全世界で年平均11%の成長が予測されており、日本の化粧品輸出額はフランス、韓国に続く世界第3位に位置する。

その一方で、化粧品業界では幅広い知識と技術を持つ人材が不足しており、人材育成が急務とされている。コスメティックサイエンス学環では、自治体と大学、地域の企業が一体となり、化粧品開発の高度な専門知識や技術を持つ人材を育成する。

複数の学問を学ぶため、化粧品メーカーや販売にとどまらず、化学関連、食品関係、自治体の産業振興を担う公務員など、卒業後はさまざまなフィールドでの活躍が期待される。

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国立大学法人佐賀大学

コスメティックサイエンス学環(仮称)設置構想中