【名古屋短期大学】中部地方初の「保育科通信教育課程(仮称)」を2027年度に開設

名古屋短期大学は、「保育科通信教育課程(仮称)」を2027年度に新設する方針を明らかにした。保育士や幼稚園教諭二種の資格を取得できる課程であり、設置が認可されれば中部地方初の通信制の保育士養成課程となる。

2年間で幼稚園教諭二種、3年間で保育士資格の取得が可能で、定員は150人を予定している。愛知県豊明市に位置するキャンパスに加え、東京都内にもスクーリング会場を設置する予定だ。資格取得に必要な保育実習は、居住地近くの保育施設で実施できる。

保育士不足の影響により、無資格の職員が保育の現場を支えている現状がある。同課程の開設により、正規の保育士・幼稚園教諭を目指す新たな機会を提供する。さらに、社会人の学び直し、リスキリングの場としての役割も担う。

通信教育課程のため、通学制と比べて学費が安いことも同課程の特徴だ。入学金や授業料を含む、初年度の学納金は17万円となっている。保育士と幼稚園教諭二種免許の2資格を取得する場合、3年間の学納金は約65万円となる。

同短大の大谷岳学長は「保育者不足が続く中、短期間・低負担で質の高い人材を育てる短大としての役割を果たし、全国規模で保育人材の育成に貢献したい」と述べている。名古屋短期大学は「保育の名短」として70年にわたり約1万5,000人の保育士を輩出しており、今後も現場と連携しながら全国に教育の機会を広げる考えである。

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保育科通信教育課程(仮称)の2027年度新設計画について

名古屋短期大学 保育科通信教育課程(仮称)