京都産業大学は就職に強い人気大学! 入試制度からおすすめの塾・予備校まで解説

京都産業大学は、関西における中堅レベルの大学群を指す「産近甲龍」の1校で、「京産大」の略称でも知られています。経済学部・経営学部・法学部・現代社会学部・国際関係学部・外国語学部・文化学部・理学部・情報理工学部・生命科学部の10学部が1つのキャンパスに集まっている、珍しい大学でもあります。

京産大の大きな特徴は「就職実績」でしょう。学生1人あたりの求人社数は5社以上と、全国平均を大きく上回っています。京産大は授業内で社会人研修を行うなど、キャリア教育や進路・就職支援センターのサポートが充実しています。こうしたバックアップの手厚さから、京産大は関西で人気を集めているのです。

しかし、偏差値で言えば産近甲龍の中で最も易しい大学となっているため入りやすく、就職率が良い「お得」な大学と言えるでしょう。

この記事では、京産大の入試情報から有効な対策法、おすすめの塾・予備校まで徹底紹介。確実に京産大合格を狙いたい人は、ぜひ参考にしてください。

京都産業大学の入試制度はどうなっている?

まずは京産大の入試制度について解説します。京産大の一般選抜入試には前期・中期・後期があり、共通テスト利用選抜も前期・後期があります。共通テスト利用選抜は、共通テストの得点のみで合否が決まる方式です。

一般選抜入試の例として、前期日程の方式を見てみましょう。前期日程には、以下の4つの方式があります。

  • スタンダード3科目型
  • スタンダード2科目型
  • 高得点科目重視3科目/2科目型
  • 共通テストプラス

スタンダード2科目型の場合、文系は英語と国語または数学、理系は英語・数学を受験します。高得点科目重視型・共通テストプラスは、スタンダード型と併願する場合に適用される方式です。高得点科目重視型は、スタンダード型の試験で最も高得点だった科目の点数が2倍に換算されます。共通テストプラスでは、スタンダード型の試験の英語と、共通テストで高得点だった科目の点数を合わせて合否が決まります。

また、一般選抜入試は全国17都市で実施されます。全国どこからでも受験しやすいことは、京産大入試の特長の1つです。

さらに京都産業大学では、一般選抜入試の他にも幅広い方法で入試を行っています。特徴的なものとしては、総合型選抜の、経営学部「マネジメント力選抜入試」や現代社会学部「次世代型リーダー選抜入試」などが挙げられます。部活動や課外活動においてマネジメントやリーダーの経験がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

京都産業大学の難易度や出題傾向は?

ここでは、京産大の難易度や出題傾向、そして必要となる対策をお伝えします。

京都産業大学の偏差値・難易度はどれくらい?

大手予備校である東進のデータを参考に京産大の偏差値を調べてみると、文系は49~54、理系は52~54程度です。他の産近甲龍の文系学部で比べてみると、近畿大学は54~58、甲南大学は51~55でした。やはり京産大は、他の産近甲龍と比べても易しめであることが分かります。

また、京産大が公表している一般選抜の倍率を見てみると、前期の場合、学部全体では2.2~3.5倍程度でした。倍率は入試方式によっても異なり、最も低いのは「スタンダード3科目型」と「高得点科目重視3科目型」です。ただし、中期・後期はどの方式でも、前期よりも倍率が高い傾向にあります。確実に京産大に合格したい方は前期日程を受験しましょう。

京都産業大学の出題傾向と対策法

京産大の出題レベルは、全体的に標準的です。どの科目も、高校の教科書にある内容をしっかりと学習していれば解けるレベルでしょう。

ただし、標準的な問題の中にもやや難しい問題が紛れていることがあるため、油断は禁物です。こうした難しめの問題に十分な時間を割けるよう、時間配分には注意してください。日頃から過去問を解く際は時間を測り、対策しておきましょう。

また京産大入試は基礎~標準レベルということもあり、合格最低点が高くなりがちということが挙げられます。計算ミスや漢字ミスなどのケアレスミスが命取りになることもあるでしょう。過去問演習を重ねて本番にしっかり慣れておき、ケアレスミスをなくしてください。

京都産業大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校3選

ここでは、京産大を目指す方におすすめの塾・予備校を3つ、ピックアップしてご紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

有名講師による授業を受けられ、難関大への合格実績を伸ばし続けている東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)。2023年度は、716人を京産大合格へ導きました(現役生のみ、講習生含まず)。

東進はのべ100万人を超える指導実績と学習データを持つことから、第一志望合格に向けて効果的に学習できるシステムが整っています。例えば「志望校別単元ジャンル演習講座」では、先輩達の学習データを活用し、AIが自分の学力や志望校に合わせて最適な演習問題セットを提案してくれます。優先度順に演習ができるため、無駄がありません。

また、京産大合格には基礎が重要となるため、共通テスト対策に力を入れることもおすすめです。東進の「過去問演習講座」では、共通テストの過去問や東進模試を活用した10年分相当の共通テスト型演習が可能です。本番に近い出題内容や配点などで演習ができ、試験の雰囲気に慣れておくことができます。

これらの講座でしっかりと対策をしつつ、模試を定期的に受け、その時点での学力を把握していくことも重要です。東進模試は「復習ツール」を提供しているなど、受験後の手厚いサポートがあります。京産大志望の方は「全国有名国公私大模試」を受験しましょう。

武田塾

「授業をしない予備校」である武田塾。自分のペースで学習を進められるため、効率的に偏差値アップを狙えます。偏差値を上げるためには「わかる・やってみる・できる」という3ステップが必要であるとし、「やってみる・できる」の部分を担う自主学習に力を入れています。

武田塾では、「自分のレベルに合った参考書を一冊ずつ完璧にする」という方針を取っています。この武田塾の学習法は、京産大入試に必要な基礎力を高めるのにぴったりです。

また、1人だけで進めるのではなく、スタッフがチェックを徹底して自習を管理してくれます。「サボれない」システムがあるため、学習する習慣が身に付き、どんな偏差値からでも逆転合格を狙えるのです。

KEC近畿予備校

KEC近畿予備校は、大阪府と滋賀県に15校を開校している予備校です。近畿地方に密着した予備校ということもあり、特に関関同立や産近甲龍に多くの合格者を輩出しています。2023年度は産近甲龍合わせて583人が合格しました(現役・浪人の合算)。

KEC近畿予備校の大きな特長は、志望校別対策が充実していることです。実力派講師陣が各大学の入試傾向を分析し、的確にポイントを押さえた授業を行っています。「中堅一般私大・産近甲龍大学コース」では、しっかりと基礎力を完成させて京産大合格を目指せます。

授業は少人数制のため、講師の目が行き届いていることもうれしいポイントです。講師が一人ひとりの学力・習熟度を把握し、指導してくれます。また、自習室はいつでも利用でき、常駐している理系・文系の専任講師に質問もできます。こうした学習サポートが整っているKEC近畿予備校なら、着実に学力を身に付けられるでしょう。

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