広島大学の入試は高レベルで記述も多め! しっかり対策できる塾・予備校はどこ?

広島大学は1949年に開学し、広島県東広島市に本部を置く総合大学です。総合科学部・文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部・生物生産学部・情報科学部の12の学部を持ち、医・歯・薬学部の学生が通う霞キャンパスには大学病院も併設されています。

また、文部科学省が実施する「スーパーグローバル大学創成支援事業」において、世界ランキングトップ100を目指す力のある「トップ型」に指定されています。広島大学はグローバル化に対応できる人材育成にも力を入れており、学部生全員がTOEICを受験することも特徴です。

そんな広島大学を目指すためには、あらかじめ出題傾向を知っておき、それに合わせて対策をする必要があります。そして、塾や予備校で受験のプロにサポートしてもらうのがおすすめです。この記事では広島大学の入試の仕組みから、難易度、対策方法、おすすめ塾・予備校まで網羅して解説します。

広島大学の入試の仕組みや難易度は?

まずは、広島大学の入試に関する基本情報をお伝えします。

広島大学の入試制度

広島大学は国立大学のため、共通テストの受験が必須です。共通テストと個別学力試験の配点を見てみると、同じくらいの学部が多くなっています。そのため、共通テスト対策・個別試験対策のどちらもしっかり行いましょう。

ただし、学部によっても差があります。例えば、法学部 法学科(前期)は共通テスト800点:個別試験400点です。一方、理学部(前期)は共通テスト900点:個別試験1400点、医学部 医学科は共通テスト900点:個別試験1800点です。志望する学部によって、共通テストと個別試験のどちらの対策を重視するかもしっかりと確認する必要があります。

また、広島大学の一般選抜には前期・後期があります。全ての学部において前期の方が募集人数が多く、後期は前期の3分の1~10分の1程度です。後期日程は面接や小論文を課す学部が多く、一部の学部・学科では実技や総合問題が課されます。

その他、広島大学では「光り輝き入試」という名称で、総合型選抜と学校推薦型選抜を行っています。条件に当てはまる方はチェックしてみてください。

広島大学の偏差値・難易度はどれくらい?

大手予備校の1つである東進のデータによると、広島大学の偏差値は文系で56~63、理系で58~64程度の学部が多くなっています。

最も偏差値が高いのは医学部 医学科で68でした。同じ医学部 医学科で偏差値を比較すると、京都大学や東京医科歯科大学が70、北海道大学や千葉大学などが69、そして同じ68の大学には東北大学や筑波大学があります。こうして比較しても、広島大学はトップレベルの国立大学だと分かるでしょう。

しかし倍率を調べてみると、意外にもそこまで高くありません。2022年度の一般選抜は2.0倍を切る学部も多く、3.0倍を超える学部は医学部と薬学部のみでした。広島大学は出題の難易度は高いものの、しっかりと対策をすれば合格のチャンスが十分あると言えます。

広島大学の出題傾向と合格するために必要な対策とは?

続いて、広島大学の出題傾向とその対策をお伝えします。なお、ここでは一般選抜の前期日程について取り上げています。

英語は自由英作文の対策を重点的に!

広島大学の英語は全学部共通の問題で、難易度は標準レベルです。問題構成は例年、長文の要約、長文読解と、自由英作文2題となっています。長文は比較的読みやすい内容で、標準的な語彙力があれば心配いりません。

注意したいのは、要約問題と自由英作文です。要約問題は年度によって内容や難易度、問題形式などが異なります。過去問を多く解き、どんな問題にも対応できるようにしましょう。ちなみに2023年度の内容は「二足歩行ロボット開発」というやや理系寄りのものでした。

自由英作文も2題と、他大学より比重が大きいためしっかり対策しましょう。特に、大問4では図表やグラフを読み取り、英語で説明する必要があります。問題集にはなかなかない出題形式なので、こちらも過去問を多く解いて慣れておいてください。

国語は論述が多め。講師に添削してもらおう

国語は、文・教育学部と、法・医・歯・総合科学部で出題傾向が異なります。

文・教育学部は現代文・古文・漢文の3科目です。現代文は評論から出題されますが、ジャンルはさまざまです。過去問や問題集を活用し、いろいろなジャンルの評論文に触れておきましょう。古文・漢文は論述問題が多いため、時間配分に注意が必要です。過去問演習の際は必ず時間を計り、ボリューム感に慣れてください。文学史も出題されるので、取りこぼしがないようにしっかり暗記しておきましょう。

法・医・歯・総合科学部は、現代文のみが3題出題されます。例年、評論・小説・随筆からバランス良く出題され、毎年さまざまな内容の文章が出されます。日頃からなるべく多くの問題集を解いたり、本を読んだりすることが重要です。また、論述問題がかなり多いため、しっかり対策しておきましょう。自分の文章はなかなか自分で添削しづらいので、高校の先生や予備校の講師に見てもらうのがおすすめです。

数学はⅡ・B範囲と融合問題の対策を

文系数学の範囲は数Ⅰ・A・Ⅱ・B(ベクトル・数列)で、理系数学はここに数Ⅲが加わります。いずれも数Ⅱ・Bの比重が大きい傾向にあり、確率やベクトル、数列、微分積分などが頻出です。これらの単元が苦手な人はしっかり克服しておきましょう。

文系数学は基礎~標準レベルですが、文系にしては珍しく単元の融合問題も出題されます。数年分の過去問を解いて慣れておいてください。理系数学も融合問題が頻繁に出されています。

計算量も多いため、計算力や時間配分が重要です。過去問を解く際には、全体の時間を計ることはもちろん、大問ごとにかかった時間を記録しておき、苦手な部分を割り出してみてください。

広島大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校3選

ここでは、広島大学への合格を目指す方におすすめの塾・予備校をご紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は国公立大の現役合格に強い予備校です。2023年度は、407人を広島大学合格に導きました(現役生のみ、講習生含まず)。

東進では実力派講師の映像授業をメインに、さまざまな演習やサポートによって学力を伸ばせます。「過去問演習講座」では、過去問のスペシャリストによる採点・添削・解説授業を受けられ、広島大学の全学部に対応しています。広島大学の入試は記述問題が多く自己採点がしにくいため、この講座は特におすすめです。

また、広島大学の受験ではいかに演習を積むかが重要となります。そこでおすすめしたいのが「志望校別単元ジャンル演習講座」です。この講座ではAIによる学力診断の上、今の自分にぴったりの演習問題を集めた「必勝必達セット」が組まれ、効率的に実践演習ができます。

模試のレベルの高さも東進の特徴です。広島大学志望の方は、「早慶上理・難関国公立大模試」を定期的に受験しましょう。

北九州予備校・キタヨビハイスクール

北九州予備校は九州と山口県でNo.1の生徒数を誇る予備校で、特に医学部に強いのが特徴です。北九州予備校は高卒生専門で、キタヨビハイスクールは現役生専門の予備校です。ここではキタヨビハイスクールについて解説します。

キタヨビハイスクールには「atama+(アタマプラス)会員」「VOD会員」「ハイブリッドVコース」「自習室会員」という4つのコースがあります。広島大学志望者におすすめのコースは「atama+会員」です。atama+では、AIによって自分でも気づいていない弱点を割り出し、専用カリキュラムを作成してくれます。

遠方に住んでいる場合は「ハイブリッドVコース」がおすすめです。北九州予備校の実力派講師によるオンライン授業を、タブレットやパソコンでいつでも視聴できます。授業時間内にチェックテストも実施されるため、習った知識をしっかり定着させられます。

鷗州塾

鷗州塾は、広島県を中心に多くの校舎を展開している塾です。2023年度は広島大学に60人が合格するなど、地方の塾ながら高い合格実績を挙げています(AIC鷗州グループの現役生のみ、講習生含まず)。

鷗州塾の魅力は、志望校対策が充実していることです。高3の場合は「神大・広大/神大・岡大/国立大クラス」というコースがあり、地元の強みを活かした広島大学対策ができます。講師が毎年の入試問題を研究し、出題傾向を分析しているため、最新の傾向に合わせて対策が可能です。

また、鷗州塾は講師と生徒の距離が近く、手厚いサポートを受けられます。対面での質問はもちろん、連絡アプリを通じて講師に質問も可能です。講師が直接個別カウンセリングを行い、現役合格に向けて定期的に学習計画を練ってくれる点も魅力的です。

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