総合科学ジャーナル『Nature』の出版社などを傘下に持つSpringer Natureが2019年6月、論文に対する評価で世界の研究機関を格付けした「Nature Index」の年間ランキングとともに、分野ごとのランキングを公開した。
化学分野では、8つの研究機関が100位以内にランクインした。惜しくもトップ10を逃し11位となった京都大学は、前年は4位と、ランクを落としたことが注目されている。2019年ランキングで16位に入った東京大学も、前年は9位だった。
残り6つの研究機関は、大阪大学(40位)、東京工業大学(58位)、名古屋大学(65位)、東北大学(85位)、北海道大学(86位)、理化学研究所(99位)となっている。
世界のトップスリーは、中国科学院、フランス国立科学研究センター、マックス・プランク研究所となっており、中国、フランス、ドイツの主要な研究機関が、4年連続、高品質の化学研究成果を出し、トップを獲得することになった。
Nature Indexが追跡している82の主要ジャーナルに、2018年1~12月に掲載された物理科学論文への貢献度で測られる。
具体的には、Fractional count(FC)と呼ばれる、ある論文に対する各共著者の相対的貢献度を考慮に入れて計算した数値によって順位づけがされている。例えば、10人の共著者がいる論文の場合、各共著者はそれぞれ0.1分のFCを割り振られる。
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