約5割の経営者・役員が大学院生の採用経験あり――理系大学院生と接点希望の経営者・役員は約8割も

30名以上従業員がいる東京在住の経営者や役員を対象に「今後の新卒採用活動」ついてアンケート調査した結果を、アカリクが2020年6月8日に発表した。それによると、約5割の会社経営者や役員が大学院生の採用経験があり、引き続き採用したいと考えている。また、約8割が理系の大学院生との接点を希望しているという。

同社は2020年5月27日~30日にかけて、今後の新卒採用活動の実態を把握するためインターネット調査を実施。経営者・役員合わせて、125人の有効回答を得た。

同調査では、新型コロナウイルスの影響による新卒採用人数の縮小・増加の変化について、13.6%が「大幅に縮小予定」、19.2%が「縮小予定」と回答。新卒採用人数を縮小する予定の会社は、合計で32.8%に上った。

一方、「優秀な人材の採用は積極的に行いたいか」という質問に対しては、60%が「強く考えている」、36%が「考えている」と回答。合計で96%の経営者・役員が、優秀な人材の採用を考えていることが分かった。

さらに、これから必要とされる「優秀な人材」をどのように考えているか問うたところ、「論理的思考力が高い」との回答が68.8%で最多。それに、「レスポンスのスピードが早い」が56%、「自律している」が52%と続いた。また、自由回答では「デジタル環境に強く語学ができる」「リーダーシップがある」などが挙げられた。

また、「新卒採用において大学院生(修士・博士)と接点を持ちたいか」という質問に対しては、理系修士への接点希望が80.8%と最も多かった。一方で、最も少ない文系博士でも42.2%の接点希望があることが明らかになった。

「機会があれば大学院生(修士・博士)を採用したいか」という問いに対しては、37.6%が「すでに修士・博士ともに採用した経験があり、引き続き採用したい」、17.6%が「すでに修士を採用をした経験があり、引き続き採用したい」と回答。修士または博士の採用経験があり、引き続き採用したいという経営者や役員は55.2%に上った。このことから、採用した大学院生の働きや成果に満足している経営者や役員が多いことが分かる。

研究したい分野が明確で大学院に通いたいと考えている人も、まだよく分からない人も、まずは志望した大学に入学できるよう、予備校の選び方を詳しく解説した記事も読んで、受験生活の参考にしていただきたい。

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