東京都、受験生の塾代や受験代を無利子で貸し付け――新型コロナで収入減の家庭も対象

東京都は2020年11月12日、受験を控える低所得世帯の子供たちの学習意欲をサポートする「受験生チャレンジ支援貸付事業」の特例対応について発表した。それによると、  新型コロナウイルス感染症で2020年の収入が減少した世帯にも無利子で資金を貸し付けるという。

受験生チャレンジ支援貸付事業は、一定以下の所得の世帯に対し、塾・各種受験対策講座などの受講料や入学試験の受験料といった資金の貸し付けを実施することで、子供たちの受験への挑戦を支援するものだ。

同事業では本来、家計が急変した世帯などを除き、原則として前年の収入で貸し付けの可否を判断する。しかし本年は、特例対応として、新型コロナウイルス感染症の影響などにより収入が減少した世帯には、本年の収入に基づいて無利子で資金を貸し付ける。

特例対応としての貸し付けでは、給与収入者の場合は源泉徴収票などより、自営業者などの事業所得者の場合は本人からの収入減少の申告により、収入要件を確認して貸し付けの可否を判断する。ただし、2021年度の収入によっては、2021年8月末までに一括返済することが求められる。

貸付金の限度額は、学習塾などの受講料が20万円、高校3年生またはこれに準ずる者の受験料が8万円だ。貸し付けは、居住する市区町村で申し込める。申し込み締め切りは、2021年1月下旬〜2月中旬までだが、各市区町村によって異なる。そのため、詳しくは各市区町村の窓口に確認してほしい。

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「受験生チャレンジ支援貸付事業」の特例対応について