文部科学省、2020年度医学部医学科の男女別合格率を公表――差別が指摘された大学の合格率は?

文部科学省は、2020年度における医学部医学科の男女別合格率を公表した。それによると、2018年に同省から女性差別があったと指摘された東京医科大学、順天堂大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学のうち、2020年度入学者選抜において女性合格率が男性合格率を上回ったのは、聖マリアンナ医科大学のみだったという。

同調査は、医学部医学科の入学者選抜における公正確保を目的に実施されたものだ。今回公表された数値は、各大学のホームページに公開されている数値を文部科学省がまとめたものとなっている。

調査結果によると、2020年度における医学部医学科全体の男性合格率は12.56%、女性合格率は11.42%だった。

全国に81ある医学部医学科のうち、2020年度の女性合格率が男性合格率を上回ったのは、弘前大学、東京医科歯科大学、富山大学、信州大学、滋賀医科大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、愛媛大学、佐賀大学、琉球大学、埼玉医科大学、杏林大学、昭和大学、帝京大学、東邦大学、日本医科大学、聖マリアンナ医科大学、金沢医科大学、大阪医科大学、兵庫医科大学、川崎医科大学の計23大学となる。

中でも、滋賀医科大学は、男性合格率が26.63%なのに対し、女性合格率はそれより11.72ポイント高い38.35%となっており、最も大きな差が開いている。

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[関連リンク]

医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率について(平成31年度・令和2年度入学者選抜)