金沢大学志望向け塾・予備校3選! 入試制度や対策のポイントも解説

金沢大学は、石川県金沢市に2つのキャンパスを構える国立総合大学です。学生一人ひとりに寄り添った教育を提供することを目指し、幅広く柔軟な学びを実現する「学域学類制度」を採用。近年では、「融合学域」「先導学類」「観光デザイン学類」「スマート創成科学類」といった新学域・学類を設置し、文理の知識を融合してイノベーションを生み出せる人材の育成にも注力しています。加えて国際化教育にも力を入れていることから、地元はもちろん、他エリアに住む受験生の関心を広く集めています。

全国から志願者が集まる金沢大学の入試を突破するためには、正しいベクトルの努力をコツコツと積み重ねていく必要があります。

今回は、金沢大学の入試制度、偏差値・難易度と入試対策のポイントについて解説した上で、金沢大学を目指す人におすすめの塾・予備校を3つ紹介します。

金沢大学の入試制度

金沢大学の入試制度は、「一般選抜」と「特別選抜」の2つに大別されます。

〈一般選抜〉

一般選抜・5~6教科7~8科目の大学入学共通テスト、
 二次試験として3教科の金沢大学独自の個別学力検査と
 調査書の審査が課される
・融合学域には「文系傾斜」と「理系傾斜」の
 2つの方式がある
・前期日程のみ実施
一括入試・所属する学域・学類を入学した後に決めたい人の
 ための入試制度
・「文系一括」と「理系一括」の2つの方式がある
・2~3教科3~5科目の大学入学共通テスト、
 二次試験として1~2教科の金沢大学独自の個別学力検査と
 調査書の審査が課される
・前期日程のみ実施

〈特別選抜〉

KUGS特別入試・⾦沢⼤学が提供する「KUGS ⾼⼤接続プログラム」
 の修了者、または「グローバルサイエンスキャンパス事業(GSC)」
 の第⼀段階修了者が出願できる
・「総合型選抜Ⅰ」「総合型選抜Ⅱ」「学校推薦型選抜Ⅰ」
 「学校推薦型選抜Ⅱ」「デジタル人材選抜Ⅱ」
 「英語総合選抜Ⅱ」の6つの方式がある
・口述試験や出願書類・高大接続プログラム課題
 の審査などが課される
・Ⅰでは大学入学共通テストを課されず、
 Ⅱでは大学入学共通テストが課される。
超然特別入試・数学的または文学的に卓越した才能を持ち、
 その才能を活かして社会的課題に取り組む意欲を
 持つ人を評価する入試
・大学入学共通テストを課さない「A-lympiad選抜Ⅰ」、
 大学入学共通テストを課す「A-lympiad選抜Ⅱ」、
 「超然文学選抜」の3つの方式がある
・口述試験と出願書類の審査が課される
女子枠特別入試・理工系の女子学生を育成するための入試
・3~4教科 5~6科目の大学入学共通テストと、
 二次試験として口述試験と出願書類の審査が課される
薬学類・高大院接続入試・医薬保健学域 薬学類を志望し、薬学専攻博士課程
 への進学、ひいては薬学教育・研究者になることを
 目指す人を対象とした入試
・第1次選考として5教科7科目の大学入学共通テスト
 と出願書類の審査、最終選考として小論文と口述試験、
 出願書類の審査が課される

実施される選抜や課される試験の教科・科目は、学域・学類によって異なります。受験の際には、必ず当該年度の「入学者選抜要項」を確認してください。

金沢大学の難易度と入試対策のポイント

東進のデータでは、金沢大学の偏差値は58~67となっています。

最も偏差値が高い学域・学類は、医薬保健学域 医学類です。最も偏差値が低い学域・学類は、人間社会学域 学校教育学類、理工学域 地球社会基盤学類、融合学域 先導学類、医薬保健学域 保健学類 看護学専攻・理学療法学専攻・作業療法学専攻です。

金沢大学の偏差値は、国立大学の中でも高水準に位置しています。一般選抜で合格するためには、大学入学共通テストで高得点を目指すとともに、個別試験の傾向を押さえて十分な対策を行うことが大切です。

大学入学共通テストの対策を行う際には、得点率8割以上を目標とし、過去問演習を繰り返したり、積極的に模試に挑戦したりしましょう。中でも、医薬保健学域 医学類は倍率が3倍を超える場合には二段階選抜、いわゆる足切りを実施することを予告しているため、できるだけ高得点を目指す必要があります。

金沢大学の二次試験は、配点比率が比較的高めで、二次試験で高得点を取ることには大きな意味があります。難易度は国立大学としては標準レベルで、突飛な問題が出されることはほとんどありません。教科書レベルの基礎をしっかりと固め、過去問演習や標準レベルの演習をこなすことにより、得点につなげられます。ライバルに差をつけたいのであれば、記述・論述問題の対策は特にしっかりと行っておきましょう。

金沢大学を目指す学生におすすめの塾・予備校

金沢大学の入試に自信を持って臨むためには、多くの生徒を金沢大学合格に導いており、データやメソッドをたっぷり蓄えている塾・予備校に通うことが得策です。

以下より、上記の条件を満たす信頼の置ける塾・予備校を3校紹介します。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、校舎数・生徒数・現役合格実績いずれもナンバーワンの大手予備校です。金沢大学の入試にも強く、2023年度には249人の現役合格者を輩出しています。なお、そのうちの30人は医薬保健学域 医学類の合格者です(いずれも現役生のみ、講習生含まず)。

東進といえば、一流講師陣による映像授業が有名です。しかし、その真の強みは最新技術と手厚いサポートを組み合わせた志望校対策講座にあると言っても過言ではありません。中でも、「過去問演習講座」と「志望校別単元ジャンル演習講座」は要チェックです。

「過去問演習講座」では、過去問や東進が実施してきた対応模試などの予想問題を組み合わせた10年分相当の大学入学共通テスト型演習や、最大10年分の国公立二次対策に取り組めます。国公立二次対策は金沢大学の全学部を網羅している上、スペシャリストによる厳正かつ迅速な採点と各問題3回の丁寧な添削指導を受けられるため、効率的に実践力を高めていけます。

「志望校別単元ジャンル演習講座」では、東進が持つ入試データや10万問以上の演習データ、対象生徒の学習履歴などをAIによって分析し、合格に必要な演習を優先度順に提案してもらえます。「過去問演習講座」とあわせて受講すれば、より最適な志望校対策を実現できます。

加えて、東進が実施する「共通テスト本番レベル模試」や「全国有名国公私大模試」、医薬保健学域 医学類志望者の場合は「早慶上理・難関国公私立大模試」を何度か受験しておくと良いでしょう。自分の立ち位置や課題がより明確になり、試験本番でも実力を発揮しやすくなります。

河合塾

老舗の大手予備校・河合塾も、金沢大学合格に強い予備校です。2023年度には、現役・浪人あわせて214人を金沢大学合格に導いています。なお、そのうちの17人は医薬保健学域 医学類の合格者です(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。

河合塾には、現役の高校生を対象としている「高校グリーンコース」と、高卒生を対象としている「大学受験科」があります。

「高校グリーンコース」では、自身の学力や志望大学、学びたいテーマなどに応じて受講する講座をカスタマイズし、高校生活と受験勉強の両立を図りながら志望大学合格を目指せます。

「大学受験科」では、科目別・学力別クラスでの「対面授業」、志望大学の対策に特化した「実践演習タイム」、少人数制で教科別のサポートを受けられる「完全習得タイム」を組み合わせた自分専用時間割で志望大学合格に必要な力を着実に培えます。

駿台予備学校

駿台予備学校は、東京大学や医学部医学科など、超難関とされる大学・学部に毎年多くの合格者を送り出している大手予備校です。金沢大学の合格実績もなかなかのもので、2023年度には現役・浪人あわせて83人の合格者を輩出しています。なお、そのうちの27人は医薬保健学域 医学類の合格者です(いずれも駿台グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。

駿台予備学校も、「高校生クラス」と「高卒(浪人生)クラス」を設けています。

「高校生クラス」では、「選抜」「難関」「標準」「基礎」の4レベルの講座から志望大学や自身のレベルに合うものを選択して受講できます。「高卒(浪人生)クラス」では、志望大学に応じてコースを選択し、合格に向けて逆算された年間カリキュラムに沿って学習を進めていくことができます。

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