大学入試センターは2021年1月22日、1月16日と17日に実施された2021年度大学入学共通テストのうち、公民と理科②において20点以上の平均点差が生じたことを受け、得点調整を行うと発表した。それによると、公民の現代社会が最大7点、政治・経済が最大8点、理科②の物理が最大6点、化学が最大9点加点されるという。
大学入試センターは、地理歴史の世界史B、日本史B、地理Bの間、公民の現代社会、倫理、政治・経済の間、理科②の物理、化学、生物、地学の間に原則として20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合には、得点調整を行うとしている。
今回、得点調整判定委員会の審議を経て、得点調整を実施することが決定したのは、公民と理科②の2教科だ。
公民では、政治・経済の素点が50点であれば、58点が調整後の政治・経済の得点となる。現代社会の素点が60であれば、67点が調整後の現代社会の得点となる。ただし、倫理、政治・経済は、調整対象科目ではない。
理科②では、化学の素点が50点であれば、58点が調整後の化学の得点となる。物理の素点が60点であれば、66点が調整後の物理の得点となる。ただし、地学は受験者数が1万人未満のため、得点調整の対象とならない。
なお、16日と17日に実施した試験と30日と31日に実施する試験の間では、得点調整は行われない。30日と31日に実施する試験について得点調整を実施する場合には、2月4日に発表が行われる予定となっている。
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