世帯年収による子供の「夢格差」――世界11カ国の中で日本が最も大きいという結果に

スプリックス基礎学力研究所は、世界11カ国の子供と保護者を対象に、学習に関する「意識調査」と基礎学力を測る「学力調査」を実施し、それらの結果を2021年3月9日に発表した。それを踏まえて、「日本は世界の中で最も夢格差が大きい国である」としている。

調査の対象となったのは、日本、アメリカ、中国、インド、イギリス、フランス、ポーランド、タイ、インドネシア、マレーシア、ミャンマーに住む6〜15歳の子供とその保護者だ。今回の調査では、各国1000人ずつの子供と各国1000人ずつの保護者の合計2万2000人から有効回答を得たという。

調査の結果によると、「将来なりたい職業はない」と答えた子供の割合の世界平均は、世帯年収が平均以上の対象では6.5%、平均以下の対象では7.1%で、その差は0.6ポイントだった。一方、日本では、世帯年収が平均より高い対象では24.7%、平均以下の対象では31.1%で、その差は6.4ポイントに上った。このことからスプリックス基礎学力研究所は、日本は世帯年収の差に伴う夢格差が大きいと分析している。

基礎学力調査の結果では、世帯年収が平均以上の対象の正答率は64.8%だったのに対し、平均以下の対象の正答率は56.4%だった。同研究所は、「基礎学力の差が、自己肯定感や自信の差にもつながり、それが結果的に『将来なりたい職業がない』という状態につながっている」と推察している。

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