全国86の国立大学からなる国立大学協会は2022年1月28日、2024年度に実施する入学試験から、新たに「情報」を加えて一次試験を6教科8科目とする方針を公表した。科目増となるのは2004年度の入試以来21年ぶりとなる。
現在、多くの国立大学は協会の方針に沿って、大学入学共通テストでは5教科(国語・外国語・数学・地歴公民・理科)から7科目を受験生に課し、大学が個別に実施する二次試験の結果と合わせて合否を判定している。
2022年4月に高校に入学する生徒から適用される新学習指導要領では、新たに「情報Ⅰ」が必修化。大学入学共通テストでも、出題教科に「情報」が追加される。このため、国立大学でも一次試験で高校必修科目の「情報Ⅰ」を課すことにした。
経過措置や配点などについては、今後、各大学がホームページなどを通じて速やかに公表し、受験生に十分な説明を行うという。
新たに教科を追加することについて同協会は「これからの社会に向けた人材育成の中で、文理を問わず全ての学生が身に付けるべき教養として、数理・データサイエンス・AI教育が普及しつつある。そのような状況の中で、情報に関する知識は、大学教育を受けるうえでの必要な基礎的な能力の一つとなる」と説明している。
2025年度から「情報」が加わる共通テストについて、対策方法や受験科目の選び方を紹介した記事も参考にしていただきたい。
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「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」の公表及び「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」の策定に当たって(会長談話)の発表について