静岡大学は2022年4月26日、「グローバル共創科学部(仮称)」の設置申請を文部科学省に提出したと発表した。同学部は「国際地域創造学コース」「生命圏循環共生学コース」「総合人間科学コース」の3コースを設置予定で、学生定員は115人。23年4月の開設を目指す。なお、新学部開設にともない、「地域創造学環」は23年度から募集を停止する。
大学側は、「グローバル共創科学部(仮称)では、多様な人々と協働し、人文・社会科学から自然科学に至る広汎な知をつなぐことで、複眼的な視点から社会的課題をとらえるとともに、「総合知」を創造・活用しながら、未来社会を構想・デザインできる「共創型人材」を育成することが目的」としている。同大学6学部の教育成果を融合し、地域創造学環を発展的に取り込みながら新たな教育を目指す。
具体的には、自動車産業のEV化や自動運転化などにともなう社会変化への対応、農業における人材不足の解消や農作物のブランド化を目的としたスマート農業の導入、高齢化を踏まえた健康長寿・ウェルネス・ヘルスケアの推進、SDGsや多文化共生の推進など現代社会の課題の解決に寄与する人材を輩出するという。
国際地域創造学コースでは、静岡県や日本を起点にしつつ、地域と世界の架け橋となり、社会における包摂と積極的な調和を図る人材を育成。
生命圏循環共生学コースでは、エネルギーや食料、材料、社会インフラなどに関する再生可能、循環型の技術を開発し、社会実装できる人材の育成を目指す。
総合人間科学コースでは、人間の心と体のつながり、環境との共生を積極的にプロデュースし、マネジメントできる人材を育成する。
入学者選抜は一般選抜のほか、共通テストを課さない総合型選抜や学校推薦型選抜などで行う予定。詳しくは今後、大学ホームページに随時掲載する。
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