2023年度の共通テスト実施要項を公表 カンニング対策を強化

大学入試センターは2022年6月10日、2023年度の大学入学共通テスト実施要項を公表した。出願期間は2022年9月26日から10月6日までで、試験は2023年1月14日・15日の2日間。スマートフォンなどを使ったカンニングを防ぐため、一斉に電源を切ってカバンにしまわせるなどの対策を講じる。

センターによると、2023年度大学入学共通テストの受験案内の配布は2022年9月1日から始まり、出願期間は9月26日から10月6日まで。検定料は、3教科以上を受験する場合は1万8000円、2教科以下の場合は1万2000円。検定料の払込期間は9月1日から10月6日までで、受験票は12月中旬までに大学入試センターから送付される。

病気やけが、雪害や地震などで受験できなかった場合の追・再試験は2023年1月28日と29日に行う。時間割は、第1日が「地理歴史・公民」「国語」「外国語」。第2日は「理科1」「数学1」「数学2」「理科2」となっている。

平均点や最高点、偏差値などの公表は、中間発表が1月18日、最終発表は2月6日の予定。地理歴史や公民、理科の各教科化間で問題の難易差が生じ、平均点で20点以上の差が出たときは得点調整を行う。得点調整の有無は1月20日に発表する予定となっている。

また、2022年の共通テストでカンニング事件が起きたのを受け、不正行為対策を強化する。

大学に対しては、監督時の巡視方法を見直し、試験室の規模に応じて巡視の回数を増やすよう要請。受験生が所持しているスマートフォンなどの電子機器類は、監督者の指示で一斉に机上に出させたうえで、電源を切ってからカバンなどにしまわせる。

さらに受験生に対する注意喚起として、受験案内や受験票に、不正行為を行った場合には受験したすべての教科・科目の成績が無効になるほか、警察に被害届を提出する場合があることなどを明記する。

共通テストは2025年度から出題科目として「情報」が追加される予定だ。共通テストの詳しい内容や対策方法、科目の選び方を紹介した記事も参考にして、早めの受験対策を進めていただきたい。

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