英国の大学評価機関、クアクアレリ・シモンズ(QS)は2022年6月8日、今年の世界大学ランキングを発表した。日本の大学のトップは東京大学で、総合ランキングは前年と同じ23位。京都大学は前年より3つ順位を下げて36位だった。
QSは2004年から毎年、世界の大学を「学術関係者からの評判」「雇用者からの評判」「教員1人あたりの論文被引用数」など6種類の指標で評価。結果を、ランキング形式で公表している。今回から対象大学が増え、1418校と過去最大規模となった。
ランキングの中で、日本の大学を見るとトップは23位の東京大学で、次いで36位の京都大学、55位の東京工業大学などとなった。東京大学は前年と変わらず、京都大学は3つ順位を下げた。なお、東京工業大学は1つ順位を上げた。
ランク入りした日本の大学は全部で50校となり、前年より順位を上げた大学は11校、順位を下げた大学は19校だった。また、今回初めて、立命館アジア太平洋大学と関西学院大学の2校がランクインした。
世界ランキングで1位となったのはマサチューセッツ工科大学(MIT)で、11年連続のトップ。2位がケンブリッジ大学、3位スタンフォード大学、4位オックスフォード大学、5位ハーバード大学の順となった。
アジアでは、11位のシンガポール国立大学がトップ。次いで、12位の北京大学、14位の清華大学と中国の大学が続いた。アジア地区の大学の順位をランキング化すると、東京大学は6位、京都大学は9位だった。
QSは日本の大学の評価について、「世界の学術関係者の間で依然として高く評価されているが、研究業績の低下がランキング下落の原因となっている。これは過去20年にわたる日本の知的資本への過小投資の結果である」と指摘している。
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