大学入試センターは2022年11月9日、2025年度大学入学者選抜にかかる大学入学共通テストの問題作成の方向性および試作問題などを公表した。
2025年度大学入学共通テストからは新教科として「情報」が導入されるなど、出題科目や内容が2018年3月に告示された高等学校学習指導要領に対応した試験へと変わる。
国語は、言葉による記録・要約・説明・論述・話合いなどの言語活動を重視した新たな大問を追加。配点は近代以降の文章が3問110点、古典が2問90点(古文・漢文各45点)、試験時間は90分となる。
地理歴史および公民は、「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」「地理総合、歴史総合、公共」「公共、倫理」「公共、政治・経済」の6科目のうちから最大2科目を選択し、回答する。ただし、2科目を選択する場合、選択不可の組合せがある。
数学は、数学(1)が「数学1、数学A」「数学Ⅰ」、数学(2)が「数学Ⅱ、数学B、数学C」になり、(1)(2)ともに試験時間が70分となる。(2)は「数学Ⅱ、数学B、数学C」の出題範囲のうち、「数学B」および「数学C」については、「数学B」の数列・統計的な推測、「数学C」のベクトル・平面上の曲線と複素数平面の4項目のうち3項目の内容の問題を選択解答する。
理科は、従来の基礎科目「理科(1)」と発展科目「理科(2)」を1つの試験時間帯の中で「理科」として実施する。選択できる科目の数や形式については、従来どおりとなっている。
英語は、出題形式を「リーディング」形式と「リスニング」形式とする。文字と音声の特性を生かして、「聞いた情報を整理して自分の考えを話す」、「自分の考えを書くために必要な情報を読む」といった、統合的な言語活動で育てた総合的な英語力を測ることを重視する。
情報は、日常的・社会的な事象と情報との結び付き、情報と情報技術を活用した問題の発見・解決に向けての探究的な活動の過程、および情報社会と人の関わりを重視する。
2025年度大学入学共通テストの変更に伴い、必要な対策も異なってくる。共通テストの基礎知識をまとめた記事も読んで、参考にしていただきたい。
[関連リンク]
令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストの問題作成の方向性及び試作問題等について