東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営するナガセは2023年3月30日、東京大学現役合格の鍵となる、理系現役合格者の高校数学の全範囲修了時期についての調査結果を発表した。それによると、東京大学理系現役合格者の79.5%が、高校2年生のうちに数学Ⅰ・A、Ⅱ・B、Ⅲを全範囲修了していたという。
同社は、2023年東京大学に現役合格した東進生845人のうち、東進東大現役合格祝勝会に参加した生徒を対象にインターネット上でアンケートを実施。473件の有効回答を得た。
同調査によると、東京大学理系現役合格者の高校数学終了時期は、全体では「高校2年生」が46.6%、「高校1年生」「高校3年生」がともに20.5%、「中学まで」が12.4%だった。これはあくまで回答者自身が学習し終わったと判断した時期ではあるが、「高校2年生」「高校1年生」「中学まで」の3つを合わせると、高校2年生の終わりまでに79.5%の合格者が高校範囲の数学を修了していたことがわかった。
一般的に中学生のうちに高校範囲の数学の学習がスタートする中高一貫生ではさらに割合が増え、さらに多くの83.2%が高校2年生のうちに高校数学を修了していた。内訳は、「高校2年生」が46.9%、「高校1年生」が19.0%、「中学まで」が17.3%。「高校3年生まで」は16.8%だった。
一方、高校入学後に高校数学をスタートして東京大学現役合格を果たした生徒も、「高校2年生」が46.2%、「高校3年生」が26.9%、「高校1年生」が23.1%、「中学まで」が3.8%と、73.1%の生徒が高校2年生までに高校数学を修了しており、多くの合格者が高校よりも早い進度で自ら先取り学習を行っていたことがうかがえた。
東大をはじめとする難関大を目指す理系学生は、理系におすすめの予備校も参考に、早めの受験対策を心がけていただきたい。
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