東京医科大学は2023年4月10日、医学部医学科における「柔軟で、多様で、主体的な学び」を推進するため、2023年4月から少人数ゼミ形式の「自由な学び系科目」として、将来の外科学の中心となる人材の育成を目指し、「Road to Top Surgeon」を開設したことを発表した。
同大学は「患者とともに歩む医療人を育てる」というミッションの実現に向け、医学部医学科の教育プログラムを定めている。第1・2学年では生涯学習で求められる能力の修得を目指す「基盤教育プログラム」、第3・4学年では臨床医学・社会医学の学修と共に、自由度の高いカリキュラムで発展的な能力の修得を目指す「臨床医学・社会医学プログラム」を運用している。
2022年度からは、建学の精神「自主自学」の実践として、海外臨床実習コミュニケーション、USMLE受験準備コース、地域医療リーダーズコース、リサーチ・コースなど「柔軟で、多様で、主体的な学び」を後押しする「自由科目」を導入。2023年度からは「自由科目」を「自由な学び系科目」と改名し、さらに外科学の現状を把握しつつ、近未来の外科学を見据えた知識と手技を修得できる第3・4学年を対象とした外科学コース「Road to Top Surgeon」を導入した。
「Road to Top Surgeon」では、外科領域の必須の技術と知識を修得しながら、近未来の外科臨床、研究を見据えた準備を行う「外科手術・総論」、各種シミュレータを用いて基本的な手術手技を体験する「手術手技実習」、3次元での観察が可能となり、血管や臓器の解剖理解がより深まるVR機器を使用して実体験する「VR(Virtual Reality)を用いた実習」、ロボット手術をはじめとする最先端外科治療や遠隔手術への応用など将来の外科の方向性を学ぶ「最先端手術・ロボット手術」などを履修できる。
東京医科大の取り組みを紹介したが、医学部を目指す場合は特にお金がかかると言われている。予備校のお金にまつわる情報も参考に、コスパのいい受験生活を送ってほしい。