医療創生大学は2026年から新体制へ|学部の統合、薬学部の募集停止

2025年1月10日、医療創生大学いわきキャンパスでは2026年度以降の新体制を発表した。

いわきキャンパスでは「地域に貢献できる医療人材を育成する」ため、急激な人口減少のなか学部学科構成の検討を重ねていた。2024年12月13日に実施された学校法人医療創生大学理事会において、以下の新体制で大学を運営することを決定した。

  • 現行の看護学部看護学科、健康医療科学部作業療法学科、理学療法学科、心理学部臨床心理学科を統合、総合医療学部を開設(設置構想中)
  • 薬学部薬学科の新入生募集を停止

現行の3つの学部を1つに統合し、患者さん一人ひとりに合った医療ケアに応えられる「次世代型の医療人材」の育成を目指す。開設構想中の総合医療学部(仮)では、理学療法学科、作業療法学科、看護学科、心理学科の設置を予定している。

薬学部薬学科に関しては、募集停止に至った理由に長引く「定員割れ」がある。同学部の入学定員は60人のところ、23年度の入学者は38人、24年度は28人と定員割れが続いていた。今後も入学定員の充足が見込めないことから、新体制を機に新入生の募集を停止した。

また、新体制での運営に加え、短期~長期の戦略的な目標を設定。短期目標は「地域における活動の活性化」、中期目標は「国内における活動の活性化」、長期目標は「グローバルな活動の活性化」とし、これらを達成することでさらなる発展を図る。

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医療創生大学いわきキャンパスの新体制について

2026年4月 総合医療学部(仮称) 設置構想中