芝浦工業大学は2023年4月28日、2024年度から工学部を改組し、学科制から課程制にすると発表した。工科系単科大学としての特徴を生かし、社会の要請に応える工学技術者を養成するため、より柔軟に分野横断教育が行えるよう教育プログラムを改革する。
大学によると、同大工学部は現在、9学科1課程で定員は約1000人となるため、課程制への改組として日本最大規模。課程制を導入するのは、首都圏の大学で初めてとなる。
2024年度の改組によって、現在の9学科に代わり、「機械工学課程」「物質化学課程」「電気電子工学課程」「情報・通信工学課程」「土木工学課程」の5課程が新設され、合計9つのコースが設けられる。学生は入学時に選択したコースを軸に、他コースの副専門分野も自由に学べるようになり、分野横断知識による課題解決能力を体系的に身に付けられる。また、卒業研究は3年次から開始し、学生は2年間かけてじっくり研究に取り組む。
同大学は、1927年の開校以来、「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を建学の精神に掲げ、実学重視の教育を展開してきた。今回、社会が求める人材像に応えるため、課程制へ移行し、「分野横断教育」「研究を軸とした実践型教育」「課題発見・解決型人材教育」を教育の柱に据えて、新時代を切り開く人材を育成していくとしている。
芝浦工業大学は、理工系に特化したグローバルな私立大学として人気を博している。芝浦工業大学の出題傾向や対策方法などを紹介した記事も参考にされたい。