2025年2月18日、東京都千代田区は2025年度(令和7年度)の当初予算案を公表した。
当初予算案において、子育ての経費が増大する中学生・高校生の子どもを持つ世帯に対し、4月から1人につき月1万5,000円 を支給する支援策を盛り込む。当該支援は「子ども・子育て支援施策」の一環で、経済的な支援により安心して子どもを産み、育てられる環境を整える。
千代田区在住の中学生は約1700人、高校生は約1500人にのぼる。1人あたり1万5,000円を支給するため、約5億8,000万円を計上した。なお、給付は年度途中に開始する見込みで、4月分 以降をまとめて支給する予定だ。
さらに、区立小中学校で使用する教材の無償化、卵子凍結に対する最大10万円の助成、および出産費用に対する最大31万円の 助成なども当初予算案に盛り込む。出産前後だけでなく、妊娠前から子育てへの総合的な支援を実施する予定だ。
千代田区の樋口高顕区長は、「千代田区では少子化は喫緊の課題であると考え、予算を重点的に配分した。経済的な支援により、千代田区なら理想の人数の子どもを育てられると、子どもを産み育てたい人が夢や希望を感じられる施策に取り組んでいく」と話している。