【2025年度】武蔵野大学に合格するには?入試制度からおすすめ塾・予備校まで解説

武蔵野大学は、近年人気が急上昇している注目の大学です。国際交流が盛んなことに加え、キャリア支援が手厚く名立たる大手企業への就職実績を持つ点は、受験生だけでなく受験生の保護者から見ても魅力的でしょう。

そうした人気の影響から、武蔵野大学の倍率は学科によっては10倍以上となることもあります。競争率が高いなかで武蔵野大学へ合格するには、しっかりと受験対策を練る必要があるといえるでしょう。

この記事では、武蔵野大学の入試の基本情報から出題傾向と対策方法、おすすめの塾・予備校までを徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

武蔵野大学の特徴

武蔵野大学は100年の歴史を持つ総合大学です。キャンパスは東京都の武蔵野と有明の2つ。

武蔵野キャンパスでは、落ち着いた環境で充実した実験実習設備を使って学ぶことができ、有明キャンパスでは、東京都の中心地に近い立地でビジネスの最前線に触れながら学習できます。

各キャンパスに設置されている学部・学科は、以下のとおりです。2024年にウェルビーイング学部が新たに設置されたことにより、武蔵野大学は文・理・医療系の13学部21学科で構成されています。

学部 学科
有明キャンパス グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科
日本語コミュニケーション学科
グローバルビジネス学科
法学部 法律学科
政治学科
経済学部 経済学科
経営学部 経営学科
会計ガバナンス学科
データサイエンス学部 データサイエンス学科
人間科学部 人間科学科
工学部 サステナビリティ学科
数理工学科
看護学部 看護学科
武蔵野キャンパス 文学部 日本文学文化学科
アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科
人間科学部 社会福祉学科
ウェルビーイング学部 ウェルビーイング学科
工学部 建築デザイン学科
教育学部 教育学科
幼児教育学科
薬学部 薬学科

武蔵野大学の入試制度はどうなっている?

武蔵野大学の、基本的な入試情報について説明します。武蔵野大学の入試方式には、総合型選抜や一般選抜、全学部統一選抜、共通テスト利用選抜、ムサシノスカラシップ選抜などがあります。試験方式によって、対象とする学部学科や試験日程、試験内容が異なるため注意しましょう。

総合型選抜

総合型選抜は、おもに書類審査および面接・口頭試問により行なわれる選抜試験です。

書類審査では、エントリーシートや調査書、課題・作品などを通じ、高校での活動や課外活動、社会活動、国際経験などを評価します。

また、面接・口頭試問では、大学の教育理念への理解度や入学後の勉学に対する意欲などについて20分程度審査が行なわれます。

なお、一部学科では上記試験のほかに、小論文やグループディスカッション、基礎学力検査、一次選考を実施する場合があるので注意しましょう。

総合型選抜試験は、志望学科の修学キャンパスで実施されます。

総合型選抜 2025年度入試日程

出願期間
(郵送・消印有効)
試験日合格発表日
9/1(日)~9/10(火)10/6(日)11/1(金)

一般選抜

一般選抜は、全学科を対象とした筆記による選抜試験です。試験は武蔵野キャンパスと有明キャンパスで実施され、試験会場は出願時に選択できます。

一般選抜にはA日程、C日程、共通テスト併用型があり、試験日や合格発表日が異なります。日程ごとに対象学科が異なるため注意しましょう。

共通テスト併用型は、出願したすべての学科において無料で出願が可能です。また、共通テスト併用型のみでの受験はできません。

共通テスト併用型を利用する場合は、選抜に必要なすべての科目を共通テストで受験しておきましょう。

一般選抜 2025年度入試日程

入試区分 出願期間
(郵送・消印有効)
試験日 合格発表日
一般選抜A日程2/4文理 12/16(月)~1/16(木) 2/4(火) 2/13(木)
一般選抜A日程2/5文系 2/5(水)
一般選抜A日程2/6理系 2/6(木)
一般選抜C日程 12/16(月)~2/14(金) 3/2(日) 3/7(金)
一般選抜 (共通テスト併用型) 12/16(月)~1/16(木) 一般選抜A日程2/4文理:2/4(火) 大学入学共通テスト 2/13(木)
一般選抜A日程2/5文系:2/5(水) 大学入学共通テスト
一般選抜A日程2/6理系:2/6(木) 大学入学共通テスト

全学部統一選抜

全学部統一選抜は、全学科を対象としたマークシート方式による選抜試験です。試験会場は武蔵野キャンパスと有明キャンパスのほかに、茨城、埼玉、千葉、神奈川の各県で設置される受験会場から選択できます。

試験では一部の学科を除き、2科目で合否判定が行なわれます。共通テスト併用型で受験する場合は、通常の全学部統一選抜とは合格発表日と入学手続期間が異なる点に注意が必要です。

全学部統一選抜 2025年度入試日程

入試区分 出願期間
(郵送・消印有効)
試験日 合格発表日
全学部統一選抜 12/16(月)~1/10(金) 1/26(日) 1/31(金)
全学部統一選抜
(共通テスト併用型)
2/13(木)

共通テスト利用選抜

共通テスト利用選抜共通テスト利用選抜では、共通テストの得点のみで合否が判定されます。大学の独自試験は行なわれません。試験日程は出願期間によって前期、中期、後期の3つに分かれており、複数学科への出願も可能です。

共通テスト利用選抜 2025年度入試日程

入試区分出願期間
(郵送・消印有効)
合格発表日
共通テスト利用前期選抜12/16(月)~1/17(金)2/15(土)
共通テスト利用中期選抜1/15(水)~2/12(水)2/22(土)
共通テスト利用後期選抜2/11(水)~3/6(木)3/15(土)

ムサシノスカラシップ選抜

ムサシノスカラシップ選抜は、1次試験の基礎学力検査(マークシート方式)と2次試験の面接・書類審査による、自己推薦型の選抜試験です。

申請型奨学金の対象入試となっていますが、奨学金を申請していなくても受験できます。試験会場は有明キャンパスまたは武蔵野キャンパスです。

ムサシノスカラシップ選抜を利用し、武蔵野大学申請型奨学金制度を利用すると、授業料が最大で全額免除されます。学費を抑えたい方は、ムサシノスカラシップ選抜での受験を検討してみましょう。

ムサシノスカラシップ選抜 2025年度入試日程

出願期間
(郵送・消印有効)
試験日合格発表日
10/30(水)~11/7(木)<1次>11/24(日)
<2次>12/8(日)
<1次>11/29(金)
<2次>12/13(金)

武蔵野大学の難易度や出題傾向は?

では、武蔵野大学の実際の入試はどれくらいの難易度なのか見ていきましょう。

武蔵野大学の偏差値・難易度はどれくらい?

大手予備校である東進ハイスクール・東進衛星予備校のデータを見てみると、武蔵野大学の偏差値は文系学部が59~61です。

理系学部の偏差値は工学部が54~57、看護・薬・データサイエンス学部が59となっています。レベルとしては、「日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)」の医学部以外の学部と同程度でしょう。

また、倍率も決して低くありません。2024(令和6)年度の入試では、一般選抜の倍率が2.5倍以上の学科も複数ありました。

利用する入試制度により倍率は異なりますが、特に人気の高いアントレプレナーシップ学部は最高で13倍、2024年に新設されたウェルビーイング学部は最高で32倍の激戦となりました。希望の学部に合格するために、心して対策を講じましょう。

武蔵野大学の出題傾向

武蔵野大学の一般選抜と全学部統一選抜は、すべてマーク式です(一般選抜C日程のデータサイエンス学科、数理工学科の数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cのみ一部記述式※選択可)。

毎年どの教科も基礎~標準レベルから出題されています。また理系の理科科目は、出題数や計算量が多い傾向にあります。時間配分に気を付けたり、ケアレスミスを減らしたりすることが重要だといえるでしょう。

武蔵野大学の対策としては、まず基礎知識をしっかり定着させたあと、演習や過去問に取り組むのがおすすめです。試験は共通テストとほぼ同じレベルなので、共通テストの過去問も活用するとよいでしょう。

武蔵野大学受験の3つのポイント

武蔵野大学を受験するにあたってぜひ押さえておきたいポイントを、3つ解説します。

入試要項を早めにチェック

武蔵野大学には13の学部と21の学科があり、それぞれ試験の内容が異なります。入学を希望する学部や学科が決まったら、早めに入試要項をチェックして試験対策をしましょう。

試験科目や配点、合格点数などを把握すると、学習目標が立てやすくなります。
自分の現在の成績と合格のために求められる成績を比較しながら、試験日までに合格水準を超えるには何が必要なのかを逆算し、学習計画を立てていきましょう。

パック出願でお得に複数学部へ出願

複数の入試区分を組み合わせたパック出願を利用すると、出願回数を減らせるため、入学検定料を大幅に削減できます。

例えば、全学部統一選抜と共通テスト利用選抜(前期)をパック出願した場合、通常は6万5,000円の検定料が、パック料金4万円まで減免されます。
加えて、一部のパックは早期出願による割引制度の対象にもなります。

出願の組み合わせ方法は多数あるため、自分に合った組み合わせを選択してお得に受験しましょう。

また、パック出願以外にも、入試方式に応じて利用できる検定料の割引制度や、1回分の検定料で最大3学科に出願できる学内併願などの制度もあります。

制度を活用するとよりお得に出願できるだけでなく、合格の可能性を高めることもできます。ぜひこうした制度の利用を検討しましょう。

英語外部検定を活用

ムサシノスカラシップ選抜、一般選抜(A日程・C日程)、全学部統一選抜、共通テスト利用選抜(前期・中期・後期)では英語外部検定活用方式を利用できます。

英語外部検定活用方式では、英検やTOEIC®など、対象となる英語外部検定の結果を英語のみなし得点として利用可能です。

また、英語外部検定活用方式を利用したうえで試験当日に英語の筆記試験を受験した場合は、どちらか得点の高いほうの成績で合否が判定されます。

武蔵野大学を目指す受験生におすすめの塾・予備校4選

続いて、武蔵野大学への合格を目指せるおすすめの塾・予備校を4校ピックアップしました。予備校は授業をするだけでなく、受験生に合わせた学習計画や受験計画の立案もサポートしてくれます。

予備校選びが合否を左右するといっても過言ではありません。以下を参考に、ぴったりの塾・予備校を見つけてください。

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東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、実力派講師陣による映像授業や「過去問演習講座」などの多彩な講座、そして充実した学習サポートにより、E判定からの逆転合格を目指せる予備校です。

その成果は合格実績にも表れており、難関大への合格者数は日本一(2024年JDネット調べ)。2024年度の武蔵野大学の合格者数は公表されていませんが、同程度のレベルである日東駒専には合計で9,582人が合格しました(現役生のみ、講習生含まず)。

東進の講座レベルは12段階に分かれており、どのような受験生でも自分に合ったレベルの講座を探せます。スモールステップで少しずつ学習を進められるため、無理なくしっかりと学力が身につく仕組みです。

「志望校別単元ジャンル演習講座」では、AIによる学力診断を受けられます。その結果をもとに提案してもらえる「必勝必達セット」に取り組むことで、個々の学力や志望校レベルに合わせた志望校対策ができます。

また、一般選抜の共通テスト併用型や共通テスト利用選抜を使って武蔵野大学を目指す人には、「過去問演習講座」の大学入学共通テスト対策もおすすめ。

本番を想定して行なう10年分相当の共通テスト型演習と実力講師陣による解説授業によって、実戦的な力をつけられます。

さらに、東進ではさまざまなレベルの模試も数多く実施しています。武蔵野大学志望の方は、まず「大学合格基礎力判定テスト」や「共通テスト本番レベル模試」で基礎力を測ってみましょう。

基礎がしっかり固まったら、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)や日東駒専レベルにも対応している「全国有名国公私大模試」を受けることも検討してみてください。

河合塾

予備校大手の河合塾もおすすめです。2024年度は、1,890人が武蔵野大学に合格しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。こうした実績が生まれる秘訣は、「学力習得メソッド」という河合塾独自のメソッドにあります。

河合塾では講師たちが研究を重ね、入試に合わせてテキストを作成。また、学習時期に合わせて適切にレベルアップしていくことで、学力がしっかり定着します。

講座レベルは6段階に分かれており、武蔵野大学志望の方には1~3レベルがおすすめです。「私大英語」「標準数学ⅠAⅡBC」「私大古文」といったシンプルな講座のほか、共通テスト対策講座も充実しています。

また、チューターによるサポートの手厚さも河合塾の特徴の一つ。河合塾に登校する日だけでなく、自宅学習時にもチャットで、チューターに相談・質問ができます。チューターは、入試から逆算して今から何を・どのように学習するか計画を立ててくれるため、受験生は自分にとって最適な流れで学習を進められます。

四谷学院

四谷学院は、「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」を組み合わせた、オリジナルのダブル教育を行なっている予備校です。「科目別能力別授業」は、54種類もの細かいクラス編成により、自分に最適な授業が受けられます。

得意な科目は選抜クラスで、苦手な科目は基礎クラスでというように、各科目の習熟度に合った授業が受けられるので、理解力が上がります。

「55段階個別指導」は、受験に必要な知識やテクニックを段階ごとに分け、四谷学院独自の順序に並べ替えた学習システム。中1レベルの基礎からスタートし、最終的に東大レベルまで目指せます。

この2つのシステムにより、無駄なく合格を狙うことが可能です。効率的に学習できるので、3ヵ月で偏差値20アップ、E判定から早慶に合格など逆転合格を果たした先輩も数多くいます。

駿台予備校

駿台予備校は、100年以上の歴史を持つ予備校です。難関大学や医学部医学科などへの合格実績が多数あり、2024年度入試では226名が武蔵野大学に合格しています。

対面でのライブ授業、オンライン授業、AI教材による演習などを組み合わせ、自分のレベルに合った講座を受講できるのが駿台予備校の特徴です。
志望校に合わせて細かく講座が分けられているため、着実に実力をつけられるでしょう。

難関大学への合格者を多数指導してきた、実績のある講師陣によるわかりやすい授業も、駿台予備校の魅力の一つです。

授業内容の疑問解消については講師が、進路相談は進路アドバイザーがそれぞれ対応するほか、苦手分野の勉強をサポートするAI教材も用意されているので安心して学習に取り組めるでしょう。

まとめ

この記事では、近年注目を集めている武蔵野大学の入試の基本情報から出題傾向と対策方法、おすすめの塾・予備校までを解説しました。就職実績の良さなどから受験の倍率は高まっており、武蔵野大学への合格には試験内容に合わせた適切な受験対策が欠かせません。

武蔵野大学の試験方式には一般選抜や総合型選抜などさまざまな種類があり、それぞれ対応する学科や試験日程、試験科目が異なります。どの試験方式で受験するのかを選び、合格に向けて対策を講じましょう。