高校生が夏期講習に行くべき理由とは?費用相場・スケジュール例も紹介

夏休みを迎えるにあたって「夏期講習に行くべきだろうか?」と迷っている高校生や保護者の方は多いのではないでしょうか。塾や予備校の夏期講習は、長い夏休みを有意義に過ごし、学力を伸ばすための選択肢の一つです。

今回の記事では、高校生が夏期講習に行くべき理由や費用、スケジュール、メリット・デメリットなどについて詳しくお伝えします。

高校生が夏期講習に行くべき理由

そもそも夏期講習とは、塾や予備校で夏休み期間に開かれる特別講座のことをいいます。学校がある期間の通常講座とは別に実施され、科目や単元、テーマごとに分かれた講座を選んで受講します。

塾や予備校によって異なりますが、夏期講習は1講座ごとに5回~10回程度の授業を受けることが一般的です。また、複数の講座を取ることも可能です。

ここでは、高校生が夏期講習に通うことで得られるメリットを4つ紹介します。

生活リズムを整えることができる

夏休みは早起きして学校に通う必要がないため、つい夜更かしをして、起きる時間が遅くなってしまいがちです。生活リズムが乱れると、思考力・集中力の低下や体調不良につながり、学習効率が大きく下がってしまいかねません。

夏期講習を受講することで、学校のない夏休み期間も毎朝決まった時間に起きる習慣を継続できます。規則正しい生活リズムを保つことで、毎日健康に過ごせるだけでなく、夏休み明けの学校生活にもスムーズに戻れるでしょう。

学習習慣を継続できる

夏休み初日は「今年の夏休みは毎日しっかり勉強しよう」と意気込んでいても、授業がない夏休み期間中に、自分だけで学習のモチベーションを維持し続けることは、なかなか難しいものです。

学校から出された宿題だけ終えたら、あとは何もしない生徒もいます。勉強する習慣がなくなると、夏休み明けにこれまでの学習内容をすっかり忘れてしまうおそれもあるでしょう。

夏期講習を受講していれば、夏休み中も毎日決まった時間に授業を受けられ、自然と学習習慣を継続できます。

苦手克服にじっくり取り組める

授業が進まない夏休みは、普段忙しくてあと回しにしがちな苦手分野の克服にじっくり取り組むチャンスです。夏期講習では、苦手科目や苦手分野を集中して学べる講座が用意されています。それらを受講することで、つい避けてしまいがちな苦手分野の克服に取り組めます。

また、夏期講習は、これまでに習った範囲の総復習をする機会としても活用できます。自分一人で勉強していると、不明点の解決に時間がかかり、計画どおりに学習が進まないこともあります。夏期講習を受講していれば、不明点を講師にすぐに質問できるため、効率良く理解を深められるでしょう。

さらに、受験対策として志望校ごとの出題傾向に沿った対策講座や、小論文対策講座を開講している塾・予備校もあります。夏期講習を活用して、本格的な受験対策を始めるのもおすすめです。

塾や予備校のサービスを利用できる

多くの塾や予備校では、夏期講習を受講する生徒向けにさまざまなサービスを提供しています。例えば、授業がない時間の自習室利用や、質問への講師による回答などがあります。授業そのものだけでなく、これらのサービスを利用できるのも、夏期講習を受講するメリットといえるでしょう。

特に、塾や予備校の自習室を利用できるのは大きな利点ではないでしょうか。「家では誘惑が多くてなかなか集中できない」という生徒も、周りが静かに勉強している自習室であれば、自然と集中して学習に取り組めます。

高校生の夏期講習にかかる費用

塾や予備校の夏期講習を受講する場合、学校がある期間の通常講座とは別に費用がかかるのが一般的です。

具体的な料金は塾や予備校によって異なりますが、1講座につき1万5000円から2万円程度が目安です。例えば、3講座受講する場合、4万5000円から6万円程度が必要となります。

集団塾と個別指導塾を比べると、講師1人当たりの生徒数が少ない個別指導塾のほうが、金額は高い傾向にあります。

また、高校3年生は1、2年生に比べて料金が高めです。特に、国公立受験を控える3年生だと、受験で利用するすべての科目(6教科8科目)を受講するケースもあり、夏期講習のみで10万円を超えてしまうことも珍しくありません。

高校生の夏期講習のスケジュール

塾や予備校の夏期講習は、学校が休みになる7月中旬から8月下旬に開講されるものが一般的です。7月中旬に開講し、8月下旬まで毎週授業を行なう講座もあれば、3日から1週間程度で終了する短期集中講座もあります。

申し込み開始は塾や予備校によって異なりますが、講座によっては6月頃から始まります。人気の講座は早めに定員が埋まってしまうため、気になるものがあれば、早めにチェックしておくとよいでしょう。

高校生が夏期講習を受ける目的

夏期講習を受講する高校生の目的はさまざまです。例えば、次のような目的があります。

  • 1学期に習った範囲の復習
  • 2学期以降の先取り学習
  • 苦手分野の集中克服
  • 受験対策
  • 資格対策

当サイトでは、2025年05月に「直近3年以内に夏期講習を利用したことがある、もしくは今後近いうちに子どもを夏期講習に通わせる予定がある」という保護者500名に対し、アンケートを実施しました。

【これまで夏期講習を利用された(または利用予定の)おもな理由は何ですか?】

引用元:予備校の夏期講習に何を求める?夏期講習を選ぶ際に最重要視されるポイントは「苦手科目・単元の克服」が最多

アンケート結果によると、夏期講習に行く目的として最も多かったのが「苦手克服」、次いで「受験対策」という結果でした。

学校の授業のない夏休み中に、普段できない苦手分野の克服に集中させたいと考える保護者が多いことがわかります。

夏期講習のみ受講することも可能?

普段は塾や予備校に通っていない高校生でも、夏期講習だけを受講できるケースがほとんどです。多くの塾や予備校では、夏期講習のみの受講を受け付けています。

【これまで夏期講習だけを利用したことはありますか?】

引用元:予備校の夏期講習に何を求める?夏期講習を選ぶ際に最重要視されるポイントは「苦手科目・単元の克服」が最多

当サイトが実施したアンケートでも、普段は予備校に通っておらず、夏期講習のみ通ったことのある人は全体の54%と、半数以上を占める結果でした。

高校生におすすめの夏期講習

高校生におすすめの夏期講習を開講している塾や予備校を紹介します。それぞれの特徴や受講期間を表にまとめているので、夏期講習選びの参考にしてみてください。

名称特徴受講期間
東進ハイスクール・東進衛星予備校実力の高い有名講師陣の授業
過去100万人の生徒のデータを活かした指導
高校0・1・2年生※:2026年6月2日(火)~8月31日(月)
高校3年生:2026年6月2日(火)~8月10日(月)
駿台予備校質の高いプロの講師による対面授業
難関大学の理系に強い
高校1・2年生:2026年7月22日(水)~8月22日(土)
高校3年生:2026年7月10日(金)~8月22日(土)
進学個別指導のTOMAS生徒1人につき講師1人の完全マンツーマン指導
担任制のきめ細かな指導
2026年7月20日(月)~8月31日(月)
河合塾1講座あたり90分×5回の短期集中講座
最新の入試問題を徹底分析して作成されたテキスト
2026年7月28日(火)~8月26日(水)
ナビ個別指導学院講師1人につき生徒2~3人の個別指導
知識の定着を徹底的にサポートし、「できた」を実感できる
2026年7月1日(水)~9月30日(水)
四谷学院細かくレベルを選べる夏期講習
3日間かけて1科目を集中して学ぶ夏期特訓で長時間の学習に慣れる
高校1・2年生:2026年7月20日(月)~8月22日(土)
高校3年生:2026年7月2日(木)~ 8月26日(水)
難関大受験専門塾 現論会志望校合格のための戦略や学習習慣を定着させるためのコーチング
生活習慣改善サポートも実施
2026年6月1日(月)~8月31日(月)
アガルート学習コーチング完全オンラインのバーチャル校
学習習慣の定着
1対1の学習コーチング
月の指導回数は申し込みプランによる(10回・15回・20回・30回)
スクールIE独自の学力診断テストと個性診断テストをもとに適切な指導を実施
お試し4回パック
2026年7月13日(月)~8月31日(月)

※高校0年生:高校レベルの学力を有する中学生のこと

高校生の夏期講習を選ぶポイント

せっかく夏期講習を受講するのであれば、その時間を有意義なものにしたいですよね。ここからは、自分に合った夏期講習を選ぶために気を付けたいポイントをご紹介します。

夏期講習に通う目的を明確にする

夏期講習を申し込む前に、まずなぜ申し込むのか、その目的を明確にすることが大切です。

「苦手分野を克服したい」「志望する大学の受験対策をしたい」「学習習慣を身に付けたい」など、夏期講習を受講する目的は人によって異なります。「周りの友達が行くから」となんとなく通うのではなく、必ず目的を明確にしたうえで、それを達成できる夏期講習を選びましょう。

例えば、「苦手な微分・積分を基礎から復習して、標準問題を解けるようにする」「志望大学の過去問で頻出の英作文を得点源にする」などの具体的な目的を設定すると、自分に合った講座を選ぶ際の指針になります。

集団授業と個別指導のどちらが合っているか考える

夏期講習を選ぶときは、集団授業と個別指導のどちらを選ぶかも非常に重要です。どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分に合っているのはどちらの授業スタイルかを考えておきましょう。

集団授業は学校の授業のような形式で、十数人から数十人の生徒が同じ教室で一緒に講義を受けます。周囲が勉強しているのを見て「自分も頑張ろう」とモチベーションを高められるのがメリットです。一方で、自分のペースに合わせてもらえず、授業スピードについていけない、質問がしにくいと感じる生徒もいるかもしれません。

個別指導は、生徒1~3人につき講師が1人つくスタイルです。一人ひとりの理解度や進度に合わせてオリジナルのカリキュラムを組み、丁寧に指導してもらえます。手厚いサポートを受けられる代わりに、集団授業と比べて費用は高くなりがちです。

講座以外にどのようなサポートがあるか確認する

授業以外の学習サポート体制も、夏期講習選びの重要なポイントの一つといえます。夏期講習を受けたい塾や予備校で、以下のようなサポートが充実しているかどうかチェックしてみてください。

  • 集中して学べる自習室があるか
  • 志望校の資料や過去問などがそろっているか
  • 自習の進め方やスケジュール立てのアドバイスをしてもらえるか
  • 授業後に質問対応を受け付けているか
  • 欠席した場合のフォローアップはあるか

オンライン受講も検討する

子どもに夏期講習を受けさせたいと思ってはいるものの、費用面で悩んでいる保護者の方も多いでしょう。そのような場合、オンラインでの受講を検討するのもおすすめです。

オンライン授業は対面授業よりも価格がリーズナブルに設定されていることが多く、費用を抑えて受講できます。オンラインなら交通費がかからないのも、うれしいポイントといえるでしょう。

また、移動時間も必要ないため、塾や予備校が遠方でも、部活や習いごとと両立しながら学ぶことができます。

夏期講習を受けるのがおすすめな人の特徴

夏期講習を検討しているものの「自分に合っているのだろうか」「独学でもいいのではないか」と迷っている生徒や保護者の方もいるでしょう。

そこで、ここでは夏期講習を受けるのがおすすめな人の特徴を3つ解説します。いずれのケースにも共通していえるのは、「なんとなく受講するのではなく、明確な目的を持って受講することが大事」という点です。

計画を立てて勉強する習慣がない人

普段は学校の授業に沿って学習している生徒が、長い夏休み期間中の学習内容やスケジュールをすべて自分で定め、そのとおりに実行するのはかなり難しいことです。正しく計画を立てられないことや、立てた計画を守れず、やる気を失ってしまうことも少なくありません。

夏期講習はカリキュラムが決まっているため、カリキュラムに沿って学習することで、無理なく計画を達成できます。

苦手科目を克服したい人

苦手科目を克服したい生徒は、夏期講習を受講するのがおすすめです。夏期講習で分野別の講座を受講することによって、短時間で集中的に苦手を克服できます。

授業が進まない夏休みのうちに苦手を克服することで、2学期以降の学習や受験にも役立つでしょう。

受験対策をしたい人

「夏休みから大学受験対策を本格的に始めたい」という生徒には、大学受験向け予備校の夏期講習がおすすめです。

大学受験向け予備校の講師は、受験に関するデータや指導ノウハウを豊富に持っています。そのような講師から指導を受けることで、効率良く志望校合格に近づけるでしょう。志望校が決まっている場合、志望校別の入試対策講座を受講することで、出題傾向に合った対策を行なえます。

高校生が夏期講習を受ける際の注意点

夏期講習は学習習慣の継続や苦手克服、受験対策などさまざまなことに役立ちますが、人によっては「受講しなければよかった」と感じてしまうケースもあるようです。後悔しないよう、高校生が夏期講習を受ける際の注意点を解説していきます。

授業料が高め

夏期講習は特別講座のため、塾や予備校の普段の講習よりも授業料が高く設定される傾向があります。特に、受験を控える高校3年生の夏期講習はレベルが高いこともあり、授業料も高くなりやすいでしょう。

気になる講座をすべて申し込むと、想定を大きく超える費用がかかってしまうこともあります。予算や目的に合わせて、必要な講座を取捨選択することが大切です。

講座の内容が合わないことがある

「せっかくお金を払って夏期講習を受けたものの、講座の内容が思っていたものと違った」という失敗はよくあります。また、志望校対策の講座を申し込んだものの、「自分の今の学力レベルからかけ離れており、授業についていけなかった」というケースもあります。

このような失敗をしないためにも、なんとなく夏期講習に申し込むのではなく、まずは自分の課題を明らかにすることが大切です。そのうえで、自分に今本当に必要な講座は何か見極めるべきでしょう。

勉強した気になってしまう

「夏期講習を受けただけで勉強した気になってしまう」という生徒は多いようです。しかし、講座を受講しただけでは、学んだ内容は十分に身に付きません。

夏期講習で学んだ内容を理解し、自分で復習して問題演習を繰り返すことで、やっと知識が定着するのです。

たくさんの講座を詰め込んでしまい、復習の時間が取れないようでは本末転倒です。夏期講習で受講する講座の数は、復習や問題演習の時間も考慮して決めることが重要です。

まとめ

高校生が夏期講習に通うことで、生活リズムを整えて学習習慣を継続しやすくなります。授業がない夏休みを活用し、苦手分野の克服や受験対策をする場合にも、夏期講習が役立ちます。

ただし、なんとなく夏期講習を受けるだけでは、成果は発揮されません。夏期講習を有意義なものにするためには、明確な目的や目標を持ち、それに合った講座を選ぶことが大切です。

以下の記事では、高校生におすすめの夏期講習を開講している塾や予備校を紹介しています。自分に合った講座選びの参考にしてみてください。