夏休みはこれまでの学習内容を復習し、9月からの学習に備える良い機会です。しかし、長期の休みを前にして学習する意欲が減り、つい取り組みが後回しになってしまうこともあります。これまでの学習習慣が乱れて、成績が落ちてしまう可能性もあるでしょう。
夏休みを充実させたいなら、「夏期講習」を活用するのがおすすめです。各塾では中学生を対象とした夏期講習を開催しており、学校での学習内容の復習から高校受験対策まで幅広い講座を受講できます。
今回は、中学生向けのおすすめ夏期講習を紹介し、夏期講習のメリット・デメリットや夏期講習選びのポイント、夏期講習を活用するコツを解説します。
中学生向け|夏期講習が受けられるおすすめの塾

塾が夏期限定で開催する講習を「夏期講習」と呼びます。通塾している生徒だけでなく外部の生徒も受講できるのが特徴です。
夏期講習の目的は、学校の授業の予習や復習、高校受験対策、苦手科目克服、長期休暇の学習習慣維持などさまざまです。塾によって指導形態、カリキュラム、期間が異なるため、内容を比較したうえで自分に合った講習を選択しましょう。
ここでは、中学生向けの夏期講習を開催している6つの予備校・塾を紹介します。
- 東進中学NET
- 河合塾
- 駿台中学部
- 個別教室のトライ
- 代々木個別指導学院
- 栄光ゼミナール
東進中学NET
東進中学NETの夏期特別招待講習は、「通期コース」の講座を完全無料で体験できる特別講習です。
講習はすべてオンライン上で実施されるため、自宅でも学習を進められます。講座は東進実力講師が担当しており、5回の授業と講座修了判定テストで一つの単元を学習するシステムになっています。
中高一貫校講座、中学対応講座(難関)、中学対応講座(上級)の3講座が用意されており、高校受験の対策をしたい方だけでなく、大学受験に向けて自分に合う学習スタイルを早期に確立したい方にもおすすめです。
| 東進中学NET(夏期特別招待講習) 対象:中学1年生、中学2年生、中学3年生 申込期間:2講座無料招待 7月31日(金)まで 受講期間:2026年6月2日(火)~2026年8月31日(月) 受講料:無料招待(テキスト代等も無料) 受講場所:東進ハイスクール 各校舎、東進中学NET 各校舎 |
※中高一貫校の中学3年生には、東進ハイスクール・東進衛星予備校への案内が行なわれています。詳細は公式サイトをご確認ください。
河合塾
河合塾の夏期講習では、学年に応じた最適なカリキュラムで、入試を見据えた学力が身に付きます。中高一貫校に通う中学生向けの中学グリーンコースと、高校受験する方向けの河合塾Wingsがあり、それぞれ講習内容や日程が異なります。
河合塾Wingsでは、中学3年生を対象とした高校入試セミナーも実施しており、セットで受講することで、得点力アップを期待できるでしょう。
| 河合塾 ◆中学グリーンコース 中高一貫(速習)コース 講習日程:7月28日(火)~8月21日(金)のうち連続する5日間 申込期間:6月5日(金)13:00~各講座受講開始日の4日前まで 受講料(1講座):中学3年生 一般生受講料:22,700円/塾生受講料:22,200円 中学1・2年生 一般生受講料:18,200円/塾生受講料:17,800円 ◆河合塾Wings 関東 夏期講習 講習日程:学年、コースによって異なる 受講料:学年、コースによって異なる |
駿台中学部
駿台中学部は難関校への豊富な合格実績があり、教科専任のプロ講師による指導を受けられるのが特徴です。
夏期講習は教科別・学力別にクラスを選択できるため、自分のレベルに合った指導を受けられます。苦手科目だけ受講したい、得意科目の発展・応用問題を解けるようになりたい、など、目的に合わせてコースを選択しましょう。
| 駿台中学部 講習日程:7月22日(水)~8月29日(土) 申込期間:6月1日(月)より申込受付開始 受講料:コースによって異なる ※夏期講習と同時に入学手続きをすると夏期講習授業料割引・入学金全額免除 |
個別教室のトライ
個別教室のトライでは、高校受験対策、定期テスト対策、苦手克服など、塾利用の目的に合わせたカリキュラムを柔軟に作成できます。科目を絞って受講できるため、効率的かつ経済的です。
授業は完全マンツーマンで、わかったつもりを防ぎ、実力を確実に身に付けられます。授業日以外も自習スペースを利用でき、教室長やスタッフへの相談、演習プリント・問題集の使用も自由にできます。
| 個別教室のトライ 対象:中学1年生、中学2年生、中学3年生 受講料:地域や個人の志望によって異なる |
代々木個別指導学院
代々木個別指導学院は、科目や進度、時間割を自由に決められる個別指導塾です。部活や習い事と両立しやすく、振替制度もあるため多忙な方に向いています。
また、学習指導の専門家である総合学習アドバイザーが在籍しており、生徒に合わせて学習環境を調整してくれるのもうれしいポイントです。保護者との連携も密に行なっており、2学期以降の学習アドバイスも受けられます。
栄光ゼミナール
栄光ゼミナールは、10名程度の少人数で授業を受ける「グループ指導」が特徴です。学力別・目的別にクラス分けすることで、一人ひとりの理解度に合わせた指導を行なっています。なお、先生1人に生徒2人がつく「個別指導」も選択できます。
夏期講習は、1教科4日間から選択可能です。授業内で模試を実施しており、わからなかったところをそのままにせず、苦手を把握して学習計画に活かしてもらえます。
夏期講習のスケジュールは教室によって異なるため、公式サイトをチェックしてください。
| 栄光ゼミナール 対象:中学1年生、中学2年生、中学3年生 受講料:公式サイトよりお問い合わせください ※夏期体験は受講料無料、教材費等(1教科当たり)2,200円(税込) |
中学生が夏期講習を受けるメリット・デメリット

夏期講習はメリットばかりではありません。デメリットも知ったうえで、夏期講習を受講するかどうか考えましょう。
夏期講習を受けるメリット
夏期講習期間中は学校の授業が進まないため、これまでの授業でわからなかった単元・苦手な単元に集中して対策できます。授業についていけていない場合でも、夏期講習を受講すれば遅れを取り戻せる可能性があるでしょう。
講師に疑問点を質問しやすいのも夏期講習のメリットです。個別指導の塾であれば、より個人に合った進度で学習を進められるでしょう。一部の塾では自習室も利用できるため、講習がない時間も有効活用できます。
また、長期休み期間中はこれまでの学習習慣が崩れてしまいやすくなります。夏期講習に参加することで生活にメリハリができ、夏休み終了後もスムーズに学校生活を送れるでしょう。
夏期講習を受けるデメリット
夏期講習のデメリットの一つが、スケジュール管理の難しさです。特に、すでに塾や部活動、課外活動などのスケジュールが入っている場合、夏期講習のために時間を作るのが難しくなります。
宿題が多い塾であれば、夏期講習の時間外でも一定以上の学習時間が必要です。夏期講習に申し込む前に、問題なくスケジュールをこなせるか確認しましょう。急な予定が入った場合に振替授業を受けられる制度があるかもチェックしてください。
また、夏期講習には費用がかかります。家計状況と夏期講習の利用目的を踏まえて、どれくらい費用をかけられるのか考えておきましょう。
夏期講習受講が必要なのはどのような人?

以下に当てはまる人は夏期講習の受講がおすすめです。
- 学校の授業内容が理解できていない
- 自宅での学習習慣がない
- 1学期の成績が平均未満
- 難関高校への合格を目指している
- スケジュール管理が苦手
これらの特徴に当てはまらない場合、夏期講習の受講は必須とまではいえないでしょう。目的がないまま夏期講習を受講すると、時間と費用だけがかかってしまいます。無料体験授業を実施している予備校・塾もあるので、自分に合うか、役立てられそうかを判断するために活用してみるのも手です。
夏期講習を受講すべきか迷う場合は、以下の記事も参考にしてください。
中学生が自分に合う夏期講習の塾を選ぶポイント

自分に合った塾を選ぶために、以下の5つのポイントを知っておきましょう。
- 指導形態で選ぶ
- 通いやすさで選ぶ
- カリキュラム・授業レベルで選ぶ
- スケジュールの柔軟性で選ぶ
- 費用で選ぶ
指導形態で選ぶ
夏期講習の指導形態には「集団指導」、「個別指導」、「映像授業」の3つがあります。
集団指導は学校での授業に近いタイプで、1人の講師が複数人の生徒を同時に指導します。費用がほかの指導方法より比較的安く、友人と一緒に受講しやすいのが特徴です。
個別指導は基本的にマンツーマンで指導するタイプです。個人に合わせた指導をしてもらえるため、どのような内容を学習するか柔軟に調整できます。スケジュールの変更もしやすいですが、費用が高くなりやすいというデメリットもあります。
映像授業は映像を見て学習を進めていくタイプで、時間に縛られたくない方におすすめです。集中できる環境を自分で用意し、自ら学習する必要があるため、スケジュール管理が苦手な方には向いていません。
いずれの場合も、可能なら講師との相性もチェックするのがポイントです。人によって指導形態には向き不向きがあるため、どのような環境で学習したいかを踏まえて指導方法を選びましょう。
通いやすさで選ぶ
通塾が必要な場合、通いやすさも塾選びの重要なポイントです。通うのが負担になるほどの距離にある塾を選ぶと、塾への行き来だけで疲弊してしまいかねません。
塾までの距離、通塾方法をチェックし、可能なら受講する前に一度経路を確認しておきましょう。
夏期講習はその後の入塾の判断基準にもなります。継続して通えるか、必ず確認しましょう。
カリキュラム・授業レベルで選ぶ
塾によってカリキュラムや授業レベルは異なります。夏期講習の受講目的と塾のカリキュラムが合っているか確認しましょう。
カリキュラムを確認しない場合、「苦手科目を克服したいのに入試対策中心の授業だった」「難易度が高すぎてついていけなかった」といったことが発生してしまいます。塾のサイトや口コミを調べて、自分に合っているか確認しましょう。
スケジュールの柔軟性で選ぶ
習い事や部活、通所の塾などと両立できるかチェックしましょう。スケジュールが一部重なってしまう場合、スケジュールを調整できるか相談してみるのも大事です。併せて、急な予定変更に補講などで対応してもらえるかも確認してください。
集団指導より個別指導のほうが、スケジュールを柔軟に組みやすい傾向があります。個別対応してほしい場合は、個別指導を検討しましょう。
費用で選ぶ
夏期講習には、夏期講習受講料(授業料)以外に、教材費、模試代・テスト代、管理費・施設費などがかかる場合もあります。指導形態、学年によっても金額が異なり、個別指導はほかの指導方法に比べて費用が高いのが一般的です。
費用を比較するのは重要ですが、安さだけで塾を選ぶのは避けましょう。大切なのは夏期講習の内容や講師との相性であることを踏まえ、費用と内容のバランスを考えるのがおすすめです。
併せて、解約時の返金などについても確認しておきましょう。
中学生が夏期講習を最大限に活かすためのコツ

ただ講習を受けるだけでは夏期講習の効果は十分に得られません。受け身の姿勢にならず、積極的に質問し、課された宿題を必ず終わらせる主体性が必要です。目的意識をもって講習に参加しましょう。
受講目的を達成できているか、親がチェックするのもおすすめです。夏期講習の効果が得られているか、得られていないのであればその理由は何か、をしっかりと把握することで、その後の学習計画を立てやすくなります。
また、夏期講習期間中、塾が持っている入試情報を閲覧できることもあります。塾には入試に関するさまざまな情報・ノウハウが集まっているため、夏期講習を機会に積極的に情報収集しましょう。
講習時間以外に自習室を利用できる場合もあります。塾の設備をフル活用して、成績アップにつなげましょう。
中学生の夏期講習に関するよくある質問

最後に、夏期講習に関するよくある質問と回答を4つ紹介します。疑問を解消して夏期講習の情報を集めていきましょう。
Q.夏期講習だけ受講できますか?
基本的に、夏期講習だけの受講も可能です。夏期講習中に入塾の勧誘を受けることもありますが、入塾する必要はありません。
Q.現在通っている塾以外の夏期講習を受けても良いですか?
現在通塾している塾以外の塾で夏期講習を受けることもできます。通塾先のスケジュールを確認し、夏期講習のスケジュールと調整しましょう。
Q.夏期講習の申し込みはいつからですか?
5~6月に申込受付を開始し、7月下旬から8月下旬までの夏休み期間に夏期講習が実施されるのが一般的です。人気が高い塾は早期に定員が埋まってしまうことがあるため、早めに申し込みましょう。
Q.夏期講習と部活・習い事の両立はできますか?
カリキュラムによっては両立が難しいこともあります。スケジュールを事前に確認し、両立可能か判断しましょう。
先のスケジュールを把握できていないときは、柔軟にスケジュールを変更できる塾を選ぶのがおすすめです。スケジュールを詰めすぎると疲労がたまり、かえって学習効率が下がってしまうため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
まとめ
学校の授業の復習や先取り、苦手科目克服、入試対策など、夏期講習はさまざまな目的で利用できます。現状の課題を踏まえてどのような対策が必要か考え、夏期講習を活用すべきかどうか検討してみましょう。
今回は、おすすめの夏期講習を6件紹介しました。塾によってカリキュラムや難易度が異なるため、複数の塾を比較しながら自分に合った塾を選びましょう。