予備校に通いさえすれば、誰でも自動的に成績が伸びるものなのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。予備校に通うことで成績がぐんぐん伸びる人もいれば、予備校に通ってもあまり成績が伸びない人もいます。
本記事では、予備校に通って成績が伸びる人と伸びない人にはどのような違いがあるのかを解説します。その上で、予備校に通って成績を伸ばす方法や、おすすめの予備校を紹介します。
予備校に通っているのに成績が伸び悩んでいる人はもちろん、予備校に通うかどうかを迷っている人も、ぜひ参考にしてください。
予備校に通っても成績が伸びないのはどんな人?
「予備校に通っても成績の伸びに差があるのは、個人差だから仕方がない…」そう考える人もいるかもしれません。しかし実は、予備校に通っても成績が伸びない人は、成績が伸びる人にはない困った特徴を持っているのです。
以下より、予備校に通っても成績が伸びない人が持つ特徴を5つ紹介します。
予備校に通っていることで安心してしまう
良い予備校は生徒の学習状況を正確に把握した上で、必要な授業・テキストを選び抜いて最適な学習方法を提案してくれるため、成績の向上が期待できます。
しかし、良い予備校に通っていることに安心しきってしまうと、授業を受けても「分かったつもり」、テキストに取り組んでも「やったつもり」になってしまい、思うように成績が伸びなくなってしまいます。
学習意欲が低い
どれほど良い予備校に通っても、本人の学習意欲が低ければ、成績が伸びることは期待できません。
学習意欲が低い原因としては、勉強する意義を見出せないことや、無理矢理勉強させられているように感じることなどが考えられます。勉強に集中できないほど大きな悩み・関心事を抱えてしまったときにも、学習意欲が下がってしまうことが多いです。
しかし、そのような言い訳が通用しないのが大学受験です。志望校に合格したいなら、余計なことは考えないように各自努力する必要があります。
自主的な勉強をしない
「予備校から出題された宿題さえしっかりこなせば大丈夫」と考えて自主的な勉強をしないことも、成績を伸び悩ませてしまいます。
膨大な量の宿題が出されても、実際には自分の苦手を克服するのに十分な内容ではないことが多々あるものです。成績が伸びないと悩んでいる人は、言われるがままに宿題をこなしているだけでは不十分であることに気づく必要があります。
勉強方法が良くない
予備校に通っているのに成績が伸びない人の中には、誰よりも真面目に授業に参加したり、参考書を隅々まで読んだりしているという人もいるでしょう。
実はそのような人は、ノートを取っても思考を巡らせることなく写すだけ、参考書も理解しようとせずに目を動かして読むだけでしかなく、そもそもの勉強方法が良くないことが往々にしてあります。
予備校に通って成績を伸ばすにはどうしたらいい?
予備校に通ってしっかりと成績を伸ばしたいのであれば、成績を伸ばすコツを押さえることが大切です。
以下より、予備校に通って成績を伸ばすコツを5つ紹介します。
学習意欲を高く持つ
予備校に通って成績を伸ばすために最も重要なことは、高い学習意欲を持つことです。
学習意欲を高めるためには、目的意識を持つ必要があります。そのため、まずは「○○大学○○学部に合格する」など、目標をはっきりさせましょう。
なお、授業を受ける際に、高校では学べないことを学び取るように心掛けたり、自習に励んだりすることも、学習意欲を高く保つポイントです。
目標や計画をきちんと立てる
多くの予備校は、生徒の実情に合わせて綿密なカリキュラムを組んでくれます。しかし、与えられたカリキュラムを淡々とこなすだけでは、成績を伸ばすことは困難です。
予備校に通って成績を伸ばしたいのであれば、自分で目標を設定し、目標達成に向けて計画をきちんと立てましょう。
「1週間で○○をマスターする」などの短期的な目標を立てれば現実的な計画を立てられる上、目標達成を繰り返すことで勉強へのモチベーションを高められます。
習慣化する
予備校に通っても一朝一夕で成績が伸びることはほとんどありません。成績を伸ばすためには、勉強を習慣化する必要があります。
勉強を習慣化するためには、「学校が終わったら予備校の自習室に行く」「夕食を食べたら机に向かってテキストを開く」など、勉強を始めるきっかけとなる習慣付けをすることが大切です。
また初めのうちの勉強時間・量は、無理せずこなせる長さ・分量にするように心掛けてください。
的を絞って効率よく勉強する
全ての教科・科目を満遍なく勉強しようと考える人は、意外と多いのではないでしょうか。しかし、時間が有限であることを考えれば、的を絞って効率よく勉強をした方が得策でしょう。
的を絞って効率良く勉強をするためには、自分が苦手とする分野をしっかりと把握し、それを克服するために何を学ぶべきかを理解する必要があります。また、今の自分にとって学ぶ必要がある分野が何かを見極めることも重要です。
受け身ではない勉強もする
予備校に通って授業を受ければ、自分1人で勉強するだけでは知り得ない多くの知識を得ることができます。しかし、知識を自分の武器として使いこなすためには、演習に取り組んだり、模試を受けたりするなど、受け身ではない勉強をすることが必要不可欠です。
なお、模試を受ける場合には、点数に一喜一憂するのではなく、解き直しや間違えた問題の分析をするなど、しっかりと復習に取り組みましょう。
どんな予備校に通ったらいい?
予備校に通いながら上述の成績を伸ばすコツを実践すれば、成績はどんどん伸びていくでしょう。とはいえ、全てのコツを自力で実践することは、難しいと言わざるを得ません。
また、すべてのコツを実践したとしても、予備校のシステムに問題がある場合には思うように成績が伸びない可能性があります。
着実に成績を伸ばすためには、あくまで生徒を主体とし、しっかりと寄り添って生徒のモチベーションを高めたり、生徒の課題の発見から解決までを支えたりしてくれる予備校を選ぶことが大切です。
予備校を選ぶ際には、合格実績や授業・テキストの質のみならず、手厚いサポート体制を備えているかについてもじっくりチェックするように心がけてください。
成績が伸びるオススメの予備校2選
サポートが手厚く、成績が伸びることを期待できるオススメの予備校としては、「東進ハイスクール・東進衛星予備校」「河合塾」が挙げられます。
以下より、それぞれの予備校の特徴を紹介します。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
東進ハイスクール・東進衛星予備校は、登校・在校時に担任・担任助手によるコーチングタイムを設けてこまめに学習計画の立案・修正をしたり、グループ・ミーティングを実施してモチベーション維持に努めたりしています。
また、AIの力で生徒の苦手を発見して必要な演習を提案する「志望校別単元ジャンル演習講座」や、課題の明確化に役立つ「過去問演習講座」などを提供し、生徒の学習を最大限に効率化しています。
大学入学共通テストから難関国立・私立大学まで、各種入試の本番レベルの模試を実施している点も、特筆に値するでしょう。他の予備校に比べて早く成績表が戻ってくるため、計画を立てやすい点が東進ハイスクール・東進衛星予備校の模試の大きなメリットです。
河合塾
河合塾は、豊富な受験知識を持つチューターを配置して生徒一人一人の状況を把握し、学習面・生活面・精神面の三方から生徒をサポートしています。
また、学力や得手不得手を瞬時に分析して出題する「河合塾One」や「Monoxer(モノグサ)」などのAI学習ツールを提供し、生徒の学習効率を高めています。
河合塾の大きな魅力は、浪人生向けの寮が完備されていることです。宮城県・東京都・神奈川県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県・広島県・福岡県には専用寮・推薦寮があり、浪人生も規則正しい生活をしつつ、安心して勉強に没頭できます。