九州大学工学部、2021年度から12学科に改編――入学者選抜の枠組みにも影響

九州大学は2020年6月22日、2021年度以降の工学部・工学府の変更予定を発表した。工学部では新たに融合基礎工学科と量子物理工学科を新設し、これまでの6学科から12学科に改編するという。同時に、入学者選抜の枠組みも変更する予定だ。一方、工学府は13専攻から11専攻に改編する。

工学部の改組で設立される12学科は、電気情報工学科、材料工学科、応用化学科、化学工学科、融合基礎工学科、機械工学科、航空宇宙工学科、量子物理工学科、船舶海洋工学科、地球資源システム工学科、土木工学科、建築学科となる。

入学選抜方法については、一般選抜(前期日程・後期日程)または総合型選抜を実施する予定だ。

一般選抜は、大学入学共通テストと個別学力検査で行う。募集は学科ごとではなく、学科の専門教育で必要となる基礎科目ごとに分けた5つの学科群(I~V群)で募集する。それに加えて、入学時は所属学科が未定のVI群としても選抜を実施するので、計6つの区分で募集することとなる。またVI群の合格者は、どの学科にも進学できる可能性があるが、1年次終了時に志望と入学後の成績によりI~V群に分けられる。

総合型選抜は、一般選抜と異なり、学科ごとの募集だ。書類審査、大学入試共通テスト、面接(実技含む)により、志望動機や高校時代の活動、基礎学力などを総合的に評価して選抜を実施する。

また、工学府については、システム情報科学府が3専攻から2専攻、総合理工学府が5専攻から1専攻となり、現在の13専攻から11専攻に改編される。詳細は後日、同大学Webサイトにて公表する予定だ。

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九州大学工学部 2021年度以降の工学部・工学府の変更予定について