入学共通テスト、理科2で得点調整を実施――大学入試センター

大学入試センターは2023年1月20日、2023年度大学入学共通テストの採点結果を受けて、理科2で得点調整を行うと発表した。対象は理科2の「物理」「化学」「生物」。受験者数が1万人未満だった「地学」は得点調整の対象としない。

得点調整は、選択教科や科目間で問題の難易差による有利や不利が生じないよう、平均点を基準に得点を調整する仕組み。本試験の採点の結果、原則として各科目間20点以上の平均点差が生じ、その原因が試験問題の難易差に基づくものと認められた場合に行われる。ただし、受験者数が1万人未満だった科目は得点調整の対象とならない。

得点調整は入試センターが発表した得点の換算表に基づいて行われる。物理の点数はそのままだが、化学と生物は一部の点数で加点される。例えば、点数が50点だった場合、物理は50点そのままだが、化学は57点、生物は62点となる。

また、入試センターは同日、共通テストの平均点、最高点、最低点、標準偏差値等のデータをまとめた中間集計も発表した。各教科・科目の平均点は次の通り。

【国語(200点満点)】
105.74点


【地理歴史】
「世界史B」58.43点/「日本史B」59.75点/「地理B」60.46点

【公民】
「現代社会」59.46点/「倫理」59.03点/「政治・経済」50.96点/「倫理/政治・経済」60.59点

【数学】
「数学I・A」55.65点/「数学II・B」61.48点

【理科1(50点満点)】
「物理基礎」28.19点/「化学基礎」29.42点/「生物基礎」24.66点/「地学基礎」35.03点


【理科2】
「物理」63.39点/「化学」48.56点/「生物」39.74点/「地学」49.88点

【外国語】
「英語(リーディング)」53.82点/「英語(リスニング)」62.35点

平均点などの最終発表は、2月6日の予定。国公立大学の2次試験(個別試験)の出願期間は、1月23日から2月3日までとなっている。

制度が始まって間もない大学入学共通テストだが、2021年度の現役生に聞いた対策方法を紹介した記事も参考にしていただきたい。

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